夢の対決は脇本雄太に軍配 ~名古屋競輪・第63回オールスター競輪~

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ゴール線を先頭で駆け抜ける②番車脇本雄太
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脇本雄太
勝利者インタビューに答える
ファン投票1位に応える逃走劇

 第63回オールスター競輪が8月12日に幕を開けた。初日のメインレースはファン投票で選ばれた1位から9位による夢の競演“ドリームレース”。注目の一戦は東京五輪代表でファン投票1位に選ばれた脇本雄太(福井・94期)が鮮やかな逃げ切り勝ちで制した。

 後方8番手で構えた脇本は先に切りに動いた清水裕友や打鐘で叩いた深谷知広らの動きを見極めながら「かなり良いタイミングで仕掛けられた」と、打鐘を合図に一気に仕掛けて先頭に立つと、初手から追走していた郡司浩平や後方から自慢のダッシュでまくり上げる新田祐大らを一切寄せ付けず、力強く堂々と押し切った。「昨年はラインの力で勝てた。今回は期待されての1着。価値のあるレースだった」と納得の走りを披露。「疲れは残ると思うので、それを取ってシャイニングスターで期待に応えられるように」と勝利者インタビューで語った。

 7月いわき平競輪場で行われたサマーナイトフェスティバル初日は今回と同じく単騎戦で松浦悠士と清水裕友の中四国勢に屈して出鼻を挫かれたが、反省を踏まえた圧巻の走りで白星発進。2日目の休養を挟み準決勝へフリー切符となる3日目シャイニングスター賞に勝ち進んだ。6月の高松宮記念杯に続くG1完全Vの期待を背負い残り3走も熱い走りを披露する。

本吉慶司記者

2020年8月12日 17時56分

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