新田祐大が当所2度目の記念V ~青森競輪場~

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新田祐大
優勝トロフィーを掲げて満面の笑み
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5番車の新田祐大が1着でゴール線を駆け抜ける
福島作戦が見事に決まる

 開設70周年みちのく記念競輪『善知鳥杯争奪戦』は9月29日(火)に最終日を迎えた。激戦を勝ち上がった7名の戦いは、同県でナショナルチームの後輩・高橋晋也(福島・115期)の番手を回った新田祐大(福島・90期)が番手まくりで64周年記念以来、2度目の当所記念Vを達成。GⅢ優勝は通算8度目となった。

 レースは松浦悠士(広島・98期)に園田匠(福岡・87期)が正攻法に構え、中団には福島勢(高橋晋也-新田祐大-佐藤慎太郎)が陣取り、地元の新山響平(青森・107期)に守澤太志(秋田・96期)が後方待機となった。赤板で新山が上昇してインを切ると、すかさず高橋が仕掛けて福島勢3車で主導権を奪取。番手の新田は1センターで車間を大きく空け、巻き返してきた新山に合わせてバックから番手まくりを繰り出して佐藤慎太郎(福島・78期)の猛追も振り切った。松浦は強襲して3着に入ったが、中団を確保できなかったのが響いた。

 「(展開は)バッチリであのまんまですね。ベストな形になった。全てが想定通りで、唯一(例外があれば)というか想定内ではあったんですけど最終バックの動きの所ぐらい。3人で優勝争いできれば良かったんですけど、(佐藤)慎太郎さんも付いていたので心を鬼にして踏み込んだ。ゴール線までは全力でしたね。今回は目標として掲げていたことをクリアできたし、すごくいい経験になりました。この後はナショナルに戻ってびっちり練習メニューを組まれているのでこなして。次の親王牌が楽しみですし、自分の持ち味を出したレースをしていきたい」

 3着に終わった松浦 悠士(広島・98期)はレースをこう振り返る。
 「守澤さんにもらったのが大きかったですね。あそこで全部が終わってしまった。ひとまず新山君のところまでと思ったけど、避けられなかったのは未熟だということ。ただ感じ的には今日が一番良かったですね。よくあれで3着に届いた感じ。(ゴール前の)あそこでは負けられないですね。ここまで連戦だったので、休養を取って親王牌まで仕上げていきたい」

【結果】
1着 5番 新田 祐大(福島・90期)
2着 1番 佐藤  慎太郎(福島・78期)
3着 3番 松浦  悠士(広島・98期)
【払戻金】
2車単 5-1 250円(1番人気)
3連単 5-1-3 590円(1番人気)

永岡孝史記者

2020年9月29日 17時30分

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