新田祐大が完全優勝で今年2度目のGⅢ制覇 ~松山競輪場~

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新田祐大
笑顔で写真撮影に応じる
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2番車の新田が渾身のハンドル投げをみせる
切り替えた福島武士が迫るも僅かに届かず準V

 松山競輪場で開催されていた第10回施設整備等協賛競輪『道後温泉杯争奪戦』は11日に最終日が行われ、圧倒的な人気に推されたt新田祐大(福島・90期)が地元勢の分断策から最後はまくりを放ち、今年2度目のGⅢ制覇を完全優勝で決めた。

【レース経過】
 福島武士がスタート争いを制し、四国勢が前受け。真鍋智寛-吉田智哉-福島武士-原誠宏、新田祐大-飯野祐太-宿口潤平、片岡迪之太-坂本健太郎の隊列となり、周回を重ねる。真鍋は青板3コーナーから徐々に誘導員との車間を空け始め、後方から上昇した片岡を出させず赤板で突っ張る。5番手の新田は空いた内を潜り一車ずつ前に上がると、飯野は連結を外して中団に収まる。新田は打鐘で先頭の真鍋と併走になるが、2センターで一車下がり吉田の内で粘って残り1周を迎える。外併走の吉田は最終1センターで浮いてしまうと、番手を奪った新田がバック手前でまくり上げる。福島が新田後位に切り替えて直線で捕えにかかるが、力強く踏み直した新田が振り切り、今年2度目のGⅢ制覇を完全優勝で決めた。

【優勝者コメント】
「スタートは位置次第で何でもあると。ごちゃついている中で、片岡君の動きを見過ぎてしまった。真鍋君のラインが締まり気味になって難しいレースになりました。真鍋君がああなるのは、想定していなかったのか、吉田君が取られそうになって、真鍋君が流しているようならと(行く)意欲を見せて、そうしたら、真鍋君にスイッチが入ったかなと。そうなったからには(吉田と)勝負するしかない。結果、地元のところにいったので申し訳なく、動きとしても、後ろの2人に難しくなった。(仕掛けたところは)後ろが誰かはわからずに行こうと。長い時間、現場から離れて、戻って、G3からこなしていく中、レースの中で、自分に足りない部分、得意な部分を生かせるように。ここがゴールではないし、オリンピックから強いメンバーが戻ってきて日本のケイリンはまた一歩、変わると思う。そこで活躍できるように精進していかないと。次に(ビッグに)出られるとしたら競輪祭。まずは出場権を取ること、そこで活躍できるように頑張りたい。走れるレースはしっかり走って高めていきたい」

及位然斗記者

2024年8月11日 17時52分

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