新年度の開幕戦!! ~弥彦ミッドナイト~

photo-26058
伊東翔貴
パワー全開でV争いをリード
photo-26059
山田雄大
ライバル手薄で完全Vが有力

 新年の弥彦開幕戦は4月13日からのミッドナイト開催。スピードを生かしたカマシ、まくりが武器の伊東翔貴が主役を務める。弥彦の長い直線は伊東にとっては追い風ともなるし、丸山貴秀を連れ込む仕掛けでV争いをリードする。
 関根健太郎、渡邊雅也をはじめ機動型がそろっている南関勢は一枚岩で結束なら。ただ、関根は直近の4月平も含めて同期の伊東とは何度も対戦しているが、圧倒的に分が悪い。動けている近況なので、援軍がそろえば見劣りはしないが…。
 関東勢は幸田望夢の機動力が頼みの綱だ。怪我で一頓挫あったが、復帰後はしっかり自分の競走ができている。

 “7車立てはサラ脚でドカンっていける”と前期のS級から快進撃が続く伊東。もちろん、7月からはS級に復帰する。A級なら勝って当たり前の豪脚で、その通りの戦績を残しているが、先を考えて現状に満足しているばかりではない。
 「まくり一辺倒ではダメだと思っている。S級に戻った時にしっかり戦えるように、内容重視の走りで頑張りたい」
 関根、幸田と積極的な同型がいるシリーズだが、構えてまくり、差し勝負ではなく、早めの仕掛けで決着をつけることも考えているか。

 チャレンジは、山田雄大が抜けた存在だ。昨年11月の落車で2カ月あまりを棒に振ったが、復帰後は5場所走って3V、準V2回と文句なしの戦績。「落車で指を痛めて、擦過傷もひどかった。自転車も壊れて全部、換えました。(ここまで振り返って)まだ思い通りにレースはできてない。レースが良く分かっていない。脚質的にも、元々は地脚だったのが、ダッシュっぽくなったり、それも日によって乗るたび違うような感じで…。まだまだ力が足りないし、特班は意識してないです」
 強気なコメントは聞かれないが、“最後、差されてしまったけど、自分のやりたいレースはできた。力を出し切ってラインで決まったので、内容には満足。こういうレースを続けていきたい”と振り返った3月小倉ミッドナイト決勝のような走りを重ねていくにはもってこいの開催。117期不在のレースで逃げ切り優勝した平川雅晃が一番の強敵なら、連続完全優勝を決めて25日からの松戸ミッドナイトで特班に挑みたい。

権田浩一記者

2021年4月12日 13時52分

開催情報

ページトップへ