大楠賞争奪戦が開幕 ~武雄競輪場~

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地元の両エース・荒井崇博(左)と山田英明(右)が他地区を迎え撃つ
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山田庸平
昨年の悔しさを胸にシリーズを戦い抜く
地元だけは譲れん

 4月22日(木)から武雄競輪場を舞台に開設71周年記念『大楠賞争奪戦(G3)』が幕を開ける。今シリーズは来月のダービーを見据えるS班4名が目の色を変えて参戦しているが、地元の三本柱の山田英明(89期・佐賀)、荒井崇博(82期・佐賀)、山田庸平(94期・佐賀)も黙っていない。初日から全身全霊を注ぎ熱い走りを披露する。

 地元のエース山田英明は、当所68周年の大会覇者。地元記念10度の優勝を誇る御大・佐々木昭彦(43期、引退)の背中を追いかけて2度目の地元記念Vを目指して初日から奮闘する。
 「昭彦さんは果てしなく遠い存在ですけど、自分らしくコツコツと。だってここから9年連続で優勝ってなるとそのときはもう47歳(苦笑)。道のりは長いですけど、頑張っていかないとですね。あきらめたらそこで終わりなので。初日は野原(雅也)君もいますけど、自分にもやってきたことがある。魅力のある選手ですけど、自分でしっかり。苦しんで苦しんで、戦い抜いた結果が決勝につながればって思っているので。脚がない分、自分は気持ちで走るタイプ。今年の初めは腰を痛めてしまっていたけど、良くなってきたところ。結果と内容の両方を見極めながら戦っていきたい」

 地元戦にめっぽう強い荒井崇博は58、60、64、69周年と当大会を4度も制している実力者。前検日から〝荒井節〟連発で、まさに舌好調だ!
 「1月から2月、3月と追い込んでやってきたけんね。あとは神頼みっしょ(笑)。だって(中川)誠一郎だってわかっとるもん。ここがどこかってね(笑)。先行しろなんて言わんけど、誠一郎は踏めば勝手に自転車が進む。ちょっと早く踏んでくれればええから。それで構わんけんさ。だってそこ(大会5度目の優勝)しか考えとらんもん」

 山田庸平は昨年の悔しさを噛み締めて初日から集中力を高めている。
 「去年の地元記念はまさかの予選敗退だったので、今年は初日から気を引き締めて戦っていきたい。もちろん、まずは決勝って気持ちもありますけど、目の前の一戦一戦が大事なので。伊藤(颯馬)君とはウィナーズカップの2日目に連係して1着を取らせてもらっているので信頼して。ダッシュは良いって知っていたけど、レースセンスもある。最近の力任せに仕掛ける新人ではなく、しっかりと考えて流れを切らさず組み立ててくれるので、番手でしっかりとサポートしたい」

細川和輝記者

2021年4月21日 15時27分

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