地元の山田庸平が初日特選を制す ~武雄競輪場~

photo-82204
山田庸平
初日特選を制してリズム良く二次予選を迎える
地元の意地で圧巻の強襲劇を披露してファンを魅了

 5月11日(土)に武雄競輪場で行われた開設74周年記念『大楠賞争奪戦』のシリーズ初日の特選レースは地元の山田庸平(94期・佐賀)が絶体絶命のピンチを覆す、圧巻の強襲劇で白星スタート。九州4車で結束し有利にレースを運べると思われたが、清水裕友の巻き返しに反応が遅れてしまった嘉永泰斗が叩かれてしまい、番手の北津留翼は嘉永の内へとがむしゃらに切り込んでいく。九州3番手周りだった山田庸平は深谷知広の巻き返しに被ってしまい苦しい流れとなってしまったが、冷静に状況を見極めながらコースを選んで強襲して地元の意地を見せた。
 
 「周回の並びが(想定していたのと)違いましたね。余裕はなかったんですけど、体が動く方にと。(別線に)出られたんで、早めに外を仕掛けてっていうのも頭には入れていた。ただ、深谷さんが仕掛けてきて被ってしまったのもあった、あそこは待ちました。ちょうど深谷さんが失速してきたところで、外に持ち出せて、深谷さんを目掛けていきながらコースを探して踏めて、ゴール勝負ができたんで良かったです」
 2月の全日本選抜競輪の前に体調を崩してしまい、前回のダービー前にも状態を崩してリズムに乗れていなかった印象の山田庸平であったが、大事な地元記念にはなんとか間に合った。
 「最近は練習がまともにできてないので、体の痛みとかもあって万全ではないけど。いい方に向いていると思います。伸びている感じもあったし、タイムも出ていて感覚的にも悪くなかった。2、3、4月よりはいいですね」
 初日特選で確かな手応えをつかんだ山田庸平は二次予選10レースに登場する。初日の走りを猛省する嘉永泰斗が思い切った仕掛けに出そうで、番手で余裕を持ってリードしながらシャープに抜け出して準決勝へと勝ち進む。

細川和輝記者

2024年5月11日 18時39分

開催情報

ページトップへ