町田太我がG3初制覇 ~松山競輪場~

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町田太我
力強いガッツポーズで記念撮影
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佐藤水菜
両手を挙げて嬉しさを表現
117期でG3優勝一番乗り

 6月10日から松山競輪場で行われた第13回国際自転車トラック競技支援競輪(G3)は13日に男女ともに決勝戦が行われて、町田太我(広島・117期)が圧巻のレースでG3初優勝を成し遂げた。

 レースは町田太我が青板周回で後方から上昇すると後ろ中団を取っていた同期の菊池岳仁(長野・117期)が合わせて上昇する。赤板で菊池が先に先頭に立つと町田は一度8番手まで車を下げる。しかし、町田は打鐘前2コーナーから一気に踏み上げて前団に襲いかかると合わせて踏む菊池を2センターで叩き切る。番手の吉永好宏が離れて裸逃げで最終ホームを通過し2コーナー、3コーナーで番手に嵌った菊池がまくり出るも力強い踏み直しで合わせ切り、直線に入ってからも後続を振り切ってゴールした。
 
 「勝つ自信はなくて。どうせまた9着だろうと。力を出し切りたいと思っていて、結果が繋がった感じです。菊池君の後ろから攻めたいと吉永さんと話していた。菊池君が早めに動いてきて、二段駆けなんだろうなと。早めに叩けば自分にもチャンスがあると思った。後ろの状況はわからず、自分のことで一杯一杯。出切ってからは自分のペース。吉永さんが付いてきていると思った。誰か来たからとりあえず踏んで合わせた感じで菊池君がきているとは知らなかった」とレースを振り返った。117期でG3優勝一番乗りとなったが今の気持ちは? との問いには「チョー気持ち良い。なんもいえねぇ(笑)」と04年のアテネ五輪と08年の北京五輪で金メダルを獲得した時の北島康介さんの名言を引用してG3初優勝の喜びを表現した。
 「競輪祭(権利を獲得して)は嬉しいですね。この後はサマーナイトがあるので。勝ちにこだわるよりも力を出し切るレースがしたい。それにサマーナイトの前に小松島記念が入っているのでそこでも頑張りたい。次はSS班がいるので同じようにはいかないと思う」と今後の抱負も語った。

 ガールズ決勝は佐藤水菜(神奈川・114期)がホームカマシで他のメンバーをねじ伏せて完全制覇を成し遂げた。
 「中団が取れて自力選手の間なら後ろがいく前に仕掛けようと。後ろなら冷静に行ける所から組み立てようと。山原(さくら)さんが良いスピードでいって何をするかわからなかったから様子をみて、ここからならって所でいった。タイミング重視って感じですね。出切って後は最後まで持つ自信がなくて回したりして冷静に脚と距離を見計らって走った。こんなに自力型が多くて積極的な選手が多い中で先行して逃げ切れたのは自信になる」と終始沈着冷静な走りと圧倒的な脚力で他を寄せ付けなかった。「この後は、青森、サマーナイト、平塚を走ります。ネーションカップもなくて、9月のアジア大会に出れるかどうかって感じです」と当面は競輪に集中できるようでファンの前で走る機会が増えそうだ。

池端航一記者

2021年6月13日 21時36分

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