太田竜馬が通算5度目の記念V ~阿波おどり杯争覇戦~

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太田竜馬
トロフィーを掲げてガッツポーズ
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⑨番車の太田がゴール線を力強く駆け抜ける
2年振り2度目の地元記念制覇

 7月4日(日)に小松島競輪開設71周年記念競輪『阿波おどり杯争覇戦』の決勝戦が行われ、地元の太田竜馬(徳島・109期)が19年12月の佐世保記念以来、通算5度目の記念制覇を成し遂げた。

 レースは後ろ攻めを選択した太田竜馬が赤板前で動き後ろ中団の町田太我を下げさせるとそのまま叩いて打鐘前2コーナー手前で先頭に立つ。すると町田が打鐘を目がけて一気のカマシで主導権を奪うと受けた太田は3番手を確保して最終ホームを通過。太田は車間を詰める勢いで最終バックでまくる。池田憲昭のけん制を乗り越えて逃げる町田を2センターで捕らえると後続の追撃を振り切ってゴールした。

 「どっちかと言えば後ろからで、町田君の動きを見てその後は流れで、その場その場の判断でした。町田君がめちゃくちゃ良いスピードできた。あんなカマシは初めてでしたね。飛び付きでめっちゃキツかった。まくれんかと。キツいと思ったが、3車やしとりあえずいったれと。結果残れた。もし止まったら小川さんに託そうと。(町田君が)めっちゃくちゃフカしていたからまくり頃のタイミングではなかった。池田さんのけん制は避けていけたけど、めちゃくちゃキツかったから(最後は)差されたかと思った」とレースを振り返った。
 2度目の地元記念制覇に「地元記念の優勝は体から染み出るぐらい嬉しい。嬉しさで一杯ですね」と喜びを表現した。「地元記念の大切さを噛み締める回数が増えて年々、緊張度が増している。初めての時は何も考えていなかったけど、今はみんなの想いを考えながら走っている。だからみんなにチャンスがあるように走りたいと思っていた」と初優勝時とは違う想いで4日間を戦い抜いた。「自力で(優勝を)獲ったほうが自分の力なので、自信というかそういうのを確かめられた。手応えは確実にずっとある。噛み合えばもっともっといけると思うがそこが難しい。(G1、G2は)頭に入っているが決勝に乗る所からクリアしていかんと。ハッキリした目標はないが、上位の仲間入り、上位に定着するのが大事。そうなれば(大舞台での)決勝も見えてくる。そうなるためにも負けパターンがあまりない感じになれば。苦手をなくすのが大事。経験値ある人と戦ってどう食らいつけるか。隙のない選手になれれば」と今後の抱負を語ってくれた。

池端航一記者

2021年7月4日 17時57分

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