太田竜馬は貫禄の勝利 ~向日町競輪~

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太田竜馬
得意の向日町バンクでスピードを発揮
準決勝は地元勢の前で奮戦

 向日町競輪場開設73周年記念『平安賞』は9月1日(金)に2日目が行われた。波乱が続くシリーズのなか、2日目に唯一3連単一番人気で決まったのは8レース。落ち着きのある運行で人気に応えたのは太田竜馬(徳島・109期)だった。

 正攻法から受けて立った太田は、別線の上昇を受けて7番手に車を下げ切る。打鍾前から巻き返しに出て力ずくで行くのかと思いきや、中団の車間が空いているのを確認すると一旦降りて小休止。前のブロックを見極めて、2コーナー過ぎから冷静にまくり上げた。ライン3人で決めてみせ、この日唯一の3連単一番人気を決めた。

 「行けるタイミングですかさず行って、後は相手のやる気次第って感じでした。志田(龍星)君が全開で踏んでたんで、冷静に行きました。(志田が)全開で踏んでたから(中団は口が)空くだろうなって思った。山内(卓也)さんに仕事されたくなくて、2コーナーでいくのはやめました。そういう意味では冷静に走れましたね。ずっと荒れてたんで、波乱があるかなって怖かったっす(笑)。3人で決まって良かった」

 準決勝は10Rに登場。後ろには地元の村上博幸と、川村晃司が付くサプライズ。「びっくりっすよ」と最初は戸惑った表情を浮かべたが、すぐに真剣な眼差しで意気込みを語った。
 「村上さんとは1回だけ連係があります。別線が二段駆けだったから、中団を取れたのに焦って叩きに行っちゃってまくられたんですよね。今度はしっかりと。結果的に自分も勝ち上がれたらいいですね」

 村上からすれば、絶対に負けられない準決勝。その想いを乗せて、太田が準決勝も期待に応える走りを披露する。

熊谷洋祐記者

2023年9月1日 18時52分

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