長島大介が2度目の記念制覇 ~よさこい賞争覇戦~

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長島大介
優勝トロフィーを片手にガッツポーズ
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差し迫る①佐藤選手を3/4車輪振り切った⑦長島選手
後輩との連係で掴んだV

 7月29日(木)から高知競輪場で開催されている高知市営競輪G3『よさこい賞争覇戦』は長島大介(栃木・96期)が切り替えて自らまくり17年6月の久留米記念以来、4年振り2度目の記念制覇を成し遂げた。

 レースはライン4車の関東勢が前受け。打鐘まで動きはなく、正攻法の眞杉匠が誘導をおろして徐々にペースを上げると6番手の位置にいた石原颯が4コーナーから最終ホームを目がけて一気にカマす。石原は踏み上げる眞杉を1センター過ぎで叩き切ると長島はすぐに切り替える。長島はバック手前で間髪入れずにまくり上げると逃げる石原を2センターで捕らえて最終ホームで内に潜って河村を捌いて長島後位を奪っていた佐藤慎太郎を振り切ってゴールした。

 「眞杉君が前受けから突っ張るほうが気持ちが入るのでそれでいきますと言ってくれていた。レースは石原君との先行争いになるのかなと思っていたけど、眞杉君に全て任せていた。石原君に出切られて、後ろ2人が付いてくれているから切り替えて仕掛けようと。自分と眞杉君だけなら入れていたかもしれない。後ろがどうなっているか気にする余裕はなくて、(自分で仕掛けた)距離が長いなと思ったが後ろは河村さんだしと思っていった。関東勢でゴール前勝負と思ったら慎太郎さんでびっくりした。さすが慎太郎さんだなと」とレースを振り返った。「(眞杉君は)頼もしかった。同県の後輩と連係しての記念優勝はかなり嬉しい。最初から一緒に練習していたから余計にですね。僕が面倒を見ているつもりがいつの間にか追い越されたけど(苦笑)。それに負けないように。今回は理想的な流れでしたね。3日間、自力で動いて決勝で後輩と連係して優勝できた」と初めて獲った久留米記念とは違い、後輩を目標にしての記念優勝を噛みしめた。「7月からシューズを換えてそれからいい方向に向きだした。目標どうこうではなくて、これからも一戦一戦頑張るだけ。自力でも番手でも任された位置で精一杯やれることをやりたい。100期世代(眞杉匠や、吉田拓矢)に負けないように自分も付いていきたい」と同県のみならず関東の後輩と切磋琢磨してこれからも成長を続ける。

 今開催唯一のS班・佐藤慎太郎(福島・78期)は最終ホーム手前から内へ潜り河村を捌いて長島後位を奪い取るも直線で捕らえきれず2着まで。
 「色んな展開を想定していたけど、少しでも前に行こうと。もうちょっと踏み合ってくれれば、切れ目でも良かったんですけどね。展開の中でしっかり動こうと思ってました。長島は出切れるって分かってペースに入れたので、あれは抜けないですね。長島のデキが良かったのと、もうちょっと自分の脚をつけないと抜けない」と悔しさを滲ませた。

池端航一記者

2021年8月1日 17時29分

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