今年最後のG1競輪祭が開幕 ~小倉競輪場~

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新田祐大
GP出場は優勝が条件
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山口拳矢
GP出場のボーダーラインで戦う
KEIRINグランプリ出場権を争う最後の戦い

 2021年最後のG1『第63回朝日新聞社杯競輪祭』が18日(木)から小倉競輪場を舞台に行われる。 

 今年最後のタイトルホルダー決定と同時に、グランプリ出場メンバーと来年のS班が決まる、白熱の6日間から目が離せない。

 東京五輪に出場した新田祐大(福島・90期)は2015年以来、6年連続でグランプリに出場しているが、現在は賞金ランキングで50位圏外。7年連続出場に黄色信号が灯っており、今開催は優勝のみを狙って背水の陣で臨む。

 「今年はオリンピックのシーズンで、8月からの4カ月でグランプリを狙わないといけなくて厳しいんですけど、賞金争いにも食い込めていないので優勝が必須。オリンピックという一つの大会で結果を出せなかったので、一つの大会で結果を出すこと。気合いを入れて挑みたい」と意気込みを語った。「力を出すレースができれば問題ない。自分らしい走りができれば、勝ち星につながると思う」と、競輪に本格復帰してからのレースで手応えをつかんでおり、2017年以来の競輪祭優勝を狙う。

 山口拳矢(岐阜・117期)は地元の岐阜競輪場で行われた共同通信社杯で、デビューから最速となるG2優勝を遂げ、今年最も飛躍した選手の一人。GP選考用賞金獲得額では8位だが、9位の宿口陽一(埼玉・91期)が第72回高松宮記念杯を制しており、賞金での出場はボーダーラインに立っている。「G1では準決勝を突破できていないので、とりあえず、そこが目標。(小倉のドームは)風もなく、気温もちょうど良く走りやすい。ここで全部決まる。グランプリに出場できるように頑張る」と、年末の静岡では出場の決まっているヤンググランプリではなく、グランプリ出場を目指す。前回の岸和田では2日目に落車しているが、「日もなかったのでケアを中心にやってきた。右半身の擦過傷でしたね。そこは走ってみないとわからないけど、落車する前のアップの段階ではいい感じだった」と自身の状態を語った。

 新田は開催初日の5レース、山口は開催2日目の1レースに登場。一次予選1と2は3日間に渡って行われ、ポイント争いの結果によってダイヤモンドレース、二次予選A、Bに振り分けられる。準決フリー切符となるダイヤモンドレースへと勝ち進めれば精神的にも有利に運べそうで、まずはシリーズ前半の戦いに注目したい。

小山裕哉記者

2021年11月17日 18時48分

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