太田海也が完全V ~小倉競輪場~

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太田海也
デビュー場所で堂々の完全V
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吉松直人
読みが冴えて突き抜けた!
吉松直人は単騎で優勝

 1月22日に最終日を迎えた小倉競輪ミッドナイトシリーズは、チャレンジ戦で前評判通りの強さを披露した太田海也(岡山・121期)が完全V。メインのA級1、2班では吉松直人(高知・90期)が鋭いタテ脚を披露して完全優勝を成し遂げた。

 太田海也は青板周回2コーナーから車間を空けると赤板過ぎに一度は松本憲斗に出られるも番手の五反田豊和をドカして先頭に立つと田村光昭が離れて後ろには松本が嵌り裸逃げになるも力強い踏み直しで別線の巻き返しを許さずに押し切り堂々の完全優勝を決めた。
 「119期の2人がいたので、2人と脚比べをしたいと思っていた。赤板過ぎは松本さんにうまいことすり抜けられて先頭に立たれてすこし焦りました。後ろが離れて嵌られていたのは分かっていた。力比べが出来て良かったと思う。2人と戦えているような感じで楽しく、養成所を思い出した。1対1対1みたいな感じだったので」と自らの力を最大限発揮して119期の2人を完璧に封じて見せた。「今回でケイリンの流れが生活面を含めて分かったので、リラックスすれば、力をもっと発揮できると思うし、安定したレースができると思う。魅せるレースができたと思うが、後ろを突き放すようなレースはできていないけど、それはおいおいしていきたい」と一場所を終えたことで、開催中の流れを把握したことで、次場所からはさらに迫力のあるレースが見られそうだ。「ただラインが競輪の良さなので、上のレベルでもラインを生かしたレースをしたいから脚を磨いていきたい」と後ろを連れていくレースを心掛けているだけにラインを組む選手からすれば心強い存在になっていきそうだ。

 また、9レースに行われたA級1、2班は単騎の吉松直人が11年振りの完全優勝。「11年前に熊本で完全優勝は覚えていますね。靭帯切って、退院して2場所目だったので。それ以来ですか。嬉しいですね」と感慨深い様子。「決勝は組み立てがわかんなくて。猪俣さんか、渡口君のラインからいこうとは思っていたけど。鐘前に内にいこうと思ったけど、我慢して正解でした。渡口君のカカりも凄くて、富さんが踏んだ所を目がけていこうと思った。開催前の練習で調子が上がっているのがわかってそれがレースに出てくれましたね」とレースを振り返り笑顔が見えた。「S級点を取るのは大前提だけど、それ以上にタテ脚もそうだけど、番手の仕事、3番手の仕事とかのレベルを上げていきたい。A級では番手を回る機会も増えると思うからそういう技術を磨きたい」とS級返り咲きとそこからの活躍をイメージしてこれからも邁進する。

池端航一記者

2022年1月23日 00時02分

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