脇本雄太VS関東作戦 ~大宮競輪~

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脇本雄太
結束した関東勢の挑戦を受けて立つ
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阿部大樹
準決勝を1着で突破してレース後は上機嫌
S級決勝戦

 大宮競輪F1は2月26日(土)に最終日が行われる。S級決勝戦には脇本雄太(福井・94期)が連勝で駒を進めたが、それに対抗するように関東勢が4名勝ち上がった。注目の並びは埼玉勢と栃木勢で折り合い、打倒脇本を掲げて4車で結束した。

 準決勝12Rを圧勝した脇本がレースを振り返る。今節は次に控える宇都宮でのウィナーズカップに向けて、500バンクへの感覚をつかむ狙いがあったようだ。
 「初日は500バンクの体感をつかむ為にとにかく全力で仕掛けることだけを考えていました。準決は落車があってかなりビックリしましたね。(500バンクの感覚は)まだ気持ち悪いですね。その中でも仕掛けのタイミングのズレを少しずつ合わせていく感じで仕掛けられた。状態は正直言ってまだまだよくない。みんな奈良記念を見て完全復活だって言うけどそんなことない。こればっかりは徐々に戻るのを待つしかないので」
 決勝は関東勢が4車結束。それでも脇本は自然体だ。趣味のゲームに例えてこう笑った。
 「自分をやっつけるためにやってくるのはいつものこと。なんか、ゲームで言ったら俺がラスボスみたいな感じになってる(笑)」

 打倒脇本を掲げる関東勢は地元勢と栃木勢が折り合った。並びは、阿部大樹(埼玉・94期)-隅田洋介(栃木・107期)-久木原洋(埼玉・97期)-真崎新太郎(栃木・85期)。先頭を走る阿部は初日特選以来で、同期同級生の脇本と自力で再戦することになった。
 「初日の競走でも分かったけど、普通にやって勝てるわけない。ボロクソにやられ過ぎてモチベーションは上がりましたね。(決勝は)策はあります。策って言うか、4車で並ぶからにはラインの力で対抗するしかない。先頭で、関東から優勝者が出るように頑張るだけです」
 
 ラスボスが力を示すのか、それとも関東勢が4人パーティーで打ち倒すのか。見逃せない決勝戦だ。

熊谷洋祐記者

2022年2月25日 18時39分

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