プロピストレーサー賞を走る9名が決定 ~佐世保競輪場~

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荒井崇博
優勝に一番近い位置を導き出した荒井選手が地元地区の意地を見せる
準地元の荒井崇博が譲れない大一番で出した答えは…

 5月29日(日)に最終日を迎える全プロ記念競輪の最終レース『プロピストレーサー賞』を走る9名が決定。S班の平原康多や佐藤慎太郎が相次いで脱落してS班で勝ち上がってきたのはわずか4名のみ。注目の並びは以下の通りに決定した。

 ①古性優作-②荒井崇博

 ③吉田拓矢-⑧諸橋愛

 ④太田竜馬-⑦松浦悠士

 ⑥新山響平-⑤守澤太志-⑨成田和也

 地区的に関東2車、北日本3車、中四国2車は想定通りにすんなり並びが決まり、準地元の荒井崇博(佐賀・82期)の位置取りが最大の注目ポイントだった。本人の中で中四国の後ろも選択肢もあった様子だが、長考の末に選んだ位置はグランプリ王者の古性優作の番手だった。

 「いろいろ考えたよ。もちろん太田-松浦の後ろも。でも何度考えてもその位置じゃ優勝の絵が見えてこんかった。どう頑張っても松浦の後ろを回って抜くイメージが沸いてこんかった。2着を選ぶなら松浦の後ろが固いけど、勝つってなったらそこじゃないやろって。(井上)昌己も(開催直前に)欠場でおらんくなったし、誰かが狙わんとさ。ここは準地元やけん。佐賀と佐世保でわがまま言わんかったらどこで言うんやって。太田にも松浦にも申し訳ないけど、古性の番手で。付けたこともなかったしついてみたかった選手だから。平原たちもおらんくなって誰が一番強いんやってなったら古性しかおらんやろって。もう一日、頑張りますよ」
  
 いわき平で行われたダービーで9年ぶりにG1の決勝を舞台に戻ってきた荒井崇博。近況の動きの良さは明らかで、クレバーに前々へと攻める古性優作の番手から頂点を目指す。運命の号砲は16時35分にサンセットバンクで鳴る。

細川和輝記者

2022年5月28日 18時56分

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