山田庸平が記念初制覇! ~佐世保競輪場~
準地元で九州地区の牙城を守った!
7月26日(火)に佐世保競輪場で開設72周年記念『九十九島賞争奪戦』の決勝戦が開催された。郡司浩平が当日欠場となり、8車立てのレースとなったが、地元九州地区の山田庸平(佐賀・94期)が最終バックから番手まくりを敢行して記念初優勝を成し遂げた。
レースは中川誠一郎が前受けすると4番手の位置で初手から守澤太志と外で併走していた単騎の和田健太郎が赤板過ぎに上昇して一度、先頭に立つ。和田健を出させた中川は打鐘で叩いてペースを上げる。最終ホームで7番手の位置から単騎の伊藤信が反撃に出るもそれに反応した5番手の守澤太志がまくり上げる。すると後続の仕掛けを山田庸平が察知して最終バック過ぎから番手まくりを敢行。3番手の地元・井上昌己は守澤に締めこまれるが、後続の追撃を振り切った山田が1着でゴールした。
「そこまで(記念)優勝は意識してなくて。通過点としてやった結果の優勝なので良かったと思う」と笑顔だが、落ち着いた表情を見せた。
「レースは前からで単騎がいっぱいいるレースなので、そんなに動かないだろうと。和田健さんが切ったのは想定外で他は作戦通り。(出切ったときに)しっかりと(井上)昌己さんまで続いていたので大丈夫かなと思った。ビジョンを見ながら後ろの状況はわかっていた。伊藤さんが(最終ホームで)仕掛けてきて来れないのも見ていたし、守澤さんがまくってきたのもわかっていた。昌己さんに(番手を)回してもらったからチャンスある仕掛けをしないとと思って早めに踏んだけど、(最終)4コーナーで後ろに昌己さんがいないのに気が付いた。絡まれない位置で早めに仕掛けないといけないけど、(中川)誠一郎さんも持つ位置からの仕掛けで早く踏むのもダメだし難しかったですね」とレースを振り返った。
この優勝で賞金ランキングは7位(26日17時現在)でグランプリ出場を狙える位置にいるが、「力がないので、もしグランプリに出ても来年がキツくなる。脚力つけてレース走って結果、(グランプリに)出れたら良いなと。今のままじゃキツい。脚力がなさすぎる。初日特選や、準決の郡司君のレースを見ているとレベルが違う」と自身の脚力とS級トップとの脚力を比べてまだ差があると自己分析した。
「成長は感じるし、少しずつ結果が出てきている。一戦、一戦、積み上げていきたい。そこは何年も変わっていないので。次のレースのことしか考えていない。先のことも決めていない。前の前のF1戦からしっかりと走りたいから(来月の)オールスターのことは何も考えていない」と大きな目標は掲げず、記念初制覇しても今まで通り、目の前の一戦に全力疾走することを最後に語ってくれた。
2022年7月26日 18時20分
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選手詳細データ
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山田庸平 選手佐賀・94期