脇本雄太がオールスター完全V ~西武園競輪場~

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脇本雄太
圧倒的な走りで長丁場のシリーズを無傷で制す
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10秒8の高速まくりで大外を突き抜けた脇本雄太(9番車)
2018年以来、2度目のオールスター覇者に

 『第65回オールスター競輪(G1)』は西武園競輪場を舞台に8月15日(月)決勝戦が行われた。

  4連勝で決勝へと進んだ脇本雄太(福井・94期)は決勝で同県の後輩・寺崎浩平に託して臨むも、連係は外れて7番手となるがそこから驚異的なスピードでまくり切って無傷で2度目のオールスター覇者となった。

 レースは近畿勢が正攻法に構えて、寺崎浩平が上昇してきた新山響平を赤板で突っ張るも、内に潜り込んでいた松浦悠士が番手の脇本をすくって寺崎の後位を確保。突っ張られた新山は小松崎大地に迎えられ3番手に入り、脇本は下げて7番手の位置で隊列は一本棒で打鐘を迎える。松浦が2コーナーから番手まくりを放つと、最終バックから脇本が大外を進撃。懸命に踏み直す松浦を、最後は脇本がゴール前で捕らえて大会制覇。
 「オッズで人気になっていてプレッシャーがあったなか、なんとか1着取れた。寺崎君の後輪に集中していたが松浦君に意表を突かれ、技量不足が出た。優勝のために気持ちを切り替えて、自分の仕掛けに半信半疑になりながらもぎりぎり届いた。自分が1着で駆け抜けたか疑問になって確信までは半周かかりました」
 脇本にとってオールスターは最初にG1を制した思い入れの強い大会で、今回で2度目の制覇、それも19年の日本選手権、20年の高松宮記念杯に続く3度目のG1完全優勝。
 「完全優勝で名を刻むとかは意識はしてない。ただオールスターは相性良い大会で、去年も2着だったが、勝ち上がりで力を出し切れた大会。今回も順延をふくめて気持ちを切り替えることができて臨めた」
 今年は限られたG1出場の機会で、日本選手権、オールスターと連覇しており「自分のなかの今の目標はG1なので。(次は競輪祭の予定で)G1に向けて2か月近くあるが調整し直してコンディションを取り戻せるように気を付けていきたい」

 最後にファンへ向けて「今日の決勝は番手戦でいい経験になりました。1着で駆け抜けたことができたのはよかった。どんな持ち場でも自分の走りができるようにこれからも頑張っていきたい」としめくくった。

角田祐馬記者

2022年8月15日 22時37分

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