極寒のバンクで野口裕史が躍動 ~青森競輪~

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野口裕史
自慢の強地脚を発揮する
気になるのは寒さよりも体調か

 青森競輪ナイターF1は10月24日(月)に初日が終了。極寒のバンクに誰もが手を焼くなかで、野口裕史(千葉・111期)だけは全く意に介さずに豪快なまくりを見舞った。

 10月後半の青森は、関東の真冬並みの寒さ。この日のナイターは、午後7時の段階で5℃だった。レースを終えた選手はみな「寒い。寒すぎる」と震えていたほどだが、野口だけは別だった。前のもがき合いを豪快にひとのみ。飄々とした表情でレース振り返った。
 「土屋君の出方で仕掛けを考えようと思っていたけど、同級生の水谷君が予想以上に踏んでて。彼は突っ張って僕を待ってたみたいだけど、ダッシュがすごくて僕のダッシュじゃ口が空いちゃってた。後は展開にも恵まれたし、タイミングを見てでしたね。寒さですか?僕はそんなに影響はないので(笑)。重馬場の方が得意ですからね」
 得意の重馬場で無双状態に突入!と、締めたいところだが、今節は別のところに不安がある様子。
 「ただ、今回は急な追加なんで。直前は一切地べたじゃ乗れなかった。自転車も配送センターまで取りに行って。車で青森まで来たので疲れはありますね。前検日も雨でバンクで乗れなかったし、やっぱり初日は重さを感じました。でも、一走して感じはつかめたし大丈夫と思いたいですね」

 準決勝は12レースで、山崎芳仁(福島・88期)の前回り。意外にも両者の連係は多い。南関の重戦車が、極寒のバンクを再度制圧する。

熊谷洋祐記者

2022年10月24日 21時56分

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