GP王者の脇本雄太が完全V ~和歌山競輪場~
約一周半のロングスパートで別線を完封
1月15日(日)に和歌山競輪場で行われた開設73周年記念『和歌山グランプリ』決勝はグランプリ王者の脇本雄太(94期・福井)が航続距離の長さを生かしたロングスパートで別線を完封。昨年のグランプリ、今シリーズの初日特選に続いて古性優作(100期・大阪)と共に圧倒的な一番人気に応えた。
号砲と共に新田祐大が飛び出して北日本ラインが正攻法に構え、脇本雄太は7番手からの組み立てに。単騎の深谷知広と眞杉匠は5、6番手で様子を窺う流れになると、脇本雄太が打鐘手前の2コーナーから一気のスパート。正攻法の構えから新田祐大が全力で踏み込み番手に飛び付く形に。古性優作は踏み遅れていた守澤の位置を奪ってから最終1コーナーから追い上げて新田祐大を捌いて番手を奪い返す。古性優作が最終3コーナーから外を踏み込む守澤太志を張りながら追い込みを狙ったが、力強く踏み直した脇本雄太がゴール線を一番に駆け抜けた。
【脇本 雄太(1着)】
「眞杉君か深谷さんが動くようならその動きに乗って行こうと思っていましたけど、その雰囲気はなかったので自分からしっかり動いて行こうと思いました。新田さんも全力で踏んでいたので、4コーナーで当たってしまって申し訳なかったですけど、怯まずに踏み込めて良かったです。(古性との)お互いの信頼関係が結果として生まれたのかなって。道中で新田さんに抵抗されて、対応が巧くいかなくて噛み合わない部分もあったんですけどなんとか修正できたと思います。(グランプリが終わってから)なんとか気持ちを切らさずに和歌山記念に臨めたので」
【古性 優作(2着)】
「終わってみれば自分の動きはちょっと余計でしたね。結果的に(守澤の位置を奪って脇本を)入れても、新田さんもいっぱいだったと思いますし、脇本さんにとっては余計な動きだったかもしれないですけど、ちょっと合わされそうにもなってたようにみえたので。(そのあと番手に追い上げにいって)あそこでほぼ使い切りましたね。守澤さんの動きは冷静に見れていましたけど、リカバリーで脚を使ってしまっていましたね。これが脇本さんのスタイルだと思うので。楽しかったですね。しっかり信頼関係を築き上げていって、お互いに隙のないレースができるように。自分と脇本さんで近畿を盛り上げていきたいと思っているので」
2023年1月15日 17時22分
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選手詳細データ
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脇本雄太 選手福井・94期