開設72周年記念『瀬戸の王子杯争奪戦』が開幕 ~玉野競輪場~

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太田海也
2大会で4つのメダルを獲得して地元に凱旋
ネーションズカップでメダルを獲得して自信を胸に参戦

 3月26日(日)から玉野競輪場で開設72周年記念『瀬戸の王子杯争奪戦』が幕を開ける。ウィナーズカップから中3日での戦いとなるが、S班3名が参戦してシリーズを盛り上げる。地元勢も充実のラインナップで、なんといってもネーションズカップでメダルを獲得した太田海也(121期・岡山)が堂々の凱旋シリーズで、注目を集める。

 『2023 UCIトラックネーションズカップ第1戦(インドネシア・ジャカルタ)』が初出場となった太田は男子スプリントで銀メダルを獲得。『2023 UCIトラックネーションズカップ第2戦(エジプト・カイロ)』では男子スプリントで銅メダルを獲得。ケイリンとチームスプリント(小原佑太、長迫吉拓と出場)でも3位と、合計3個の銅メダルを獲得した。
 
 「自分の中では、一戦目で自分の実力以上の結果が出たと思って不安だった部分もあったんですけど、エジプト(で行われた二戦目)で実力を証明できた。メダルの色は変わったんですけど、納得のいく走りができて自信になりました。ナショナルチームに入った時から、パリに全てをかけてやってきて、一番重要な一戦目と、二戦目で結果が出て良かった。あとは、強い気持ちを持ってみなさんが期待するような結果を出せればと思います。今回は決勝に進みたい。競輪で活躍すれば、自転車競技の注目度も上がると思うので、決勝まで走りたい。岡山でずっとアマチュア時代からやってきたし、一つ一つ集中して勝っていきたい」
  
 太田は今回が初めての地元記念で、グレードレース自体が昨年の高松記念以来で2度目。競技で培った能力を日本の〝競輪〟でも存分に発揮する。
 「今回から新車に換えます。メーカーは今までと一緒でケルビムです。サイズを大きくして、自分の課題でもある後半(の末の粘り)が強化されると思います。競技で強い人たちと戦いながらレースに臨むまでのメンタルだったり、実戦での戦い方や駆け引きだったりが段々と分かってきました。競技で得たものを漢字の競輪でも生かしていけるように」
 
 予選はもちろん通過点で、目指すべきところは間違いなく決勝の舞台。一緒にネーションズカップに参戦していた山崎賢人や、元ナショナルチームで先輩でもある新田祐大らとともに自慢のスピードでファンを魅了する。

細川和輝記者

2023年3月25日 16時21分

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