関東ゴールデンコンビが決めた! ~立川競輪場~

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平原康多
関東を背負うエース
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武田豊樹
49歳になっても存在感は抜群
平原と武田は18年以来5年ぶりのワンツー

 9月8日、立川競輪場では台風の影響で開催も心配されたが開設72周年記念「鳳凰賞典レース」の2日目が無事に行われた。

 最終レースでは平原康多が断然の人気に応えて武田豊樹と2車単1番人気を決めた。レースは地元の鈴木玄人が赤板をめがけて一気に先頭へ立ち主導権。平原は「(まくってきた高橋が)いい勢いでしたし、ギリギリでした」と鈴木をかばったものの、3コーナー付近から自ら前へと踏んだ。

 平原、武田は〝関東ゴールデンコンビ〟の強力連係で一世を風靡。前後を入れ替えてもタイトルを獲得している2人の絆は深く、競輪ファンにも広く知られている。この2人のワンツーが決まったのは18年の10月以来約5年ぶり。オールスター競輪の眞杉匠優勝から続く関東の流れは今シリーズも続いている。平原がワンツーを「うれしい」と語れば、武田も「お客さんに褒められました」と来場したファンもこの決着に酔いしれた。

 例年、立川記念は年始に行われており、平原が立川記念、武田が和歌山記念という流れが恒例になっており、今回は久しぶりに関東の両巨頭がそろったからこそ実現したワンツー。武田が「鳳凰賞典レース」に参加したのは実に15年ぶりだ。「関東は僕ら2人がS班にいて、康多がこっちを走っていて、僕は和歌山だったんですよね。それで僕が和歌山を獲ったりっていうのもあったので。関東ですし、僕もこっちを走りたかったですよ(笑)」。

 「関東の若い選手は眞杉の(オールスター)優勝に刺激を受けて頑張って欲しいよね」と武田は語っていたが、その言葉通りに今シリーズは若手機動型の活躍も目立つ。準決勝には9名が勝ち上がっており他地区を大きくリードしている。

 武田豊樹は11レースで佐々木悠葵の番手回り、平原康多は12レースで眞杉匠の番手でレースに臨む。

小山裕哉記者

2023年9月8日 18時14分

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