小松崎大地が波乱の初日特選を制す ~京王閣競輪場~

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小松崎大地
二次予選は初連係の星野洋輝を目標に連勝を目指す
新田祐の捲りを差し切って佐藤慎太郎とワンツースリー

 10月28日(土)に京王閣競輪場で行われた開設74周年記念『ゴールドカップレース』の初日特選は北井佑季と眞杉匠で赤板からバチバチムード。北井を強引に締め込み誘導員を降ろした眞杉が先行態勢に入ったが、一旦中団に収まった北井が打鐘から早くも反撃返し。眞杉が合わせて踏み込みながら強引にイエローラインを越えてけん制すると松谷秀幸が接触して落車するアクシデントに。最終ホーム手前で隊列がばらけてしまったが、新田祐大が園田匠を掬って4番手を確保すると、外から迂回して付け直した小松崎大地が直線で鋭く抜け出してゴール線へ一番乗りを決めた。

 「取れた位置から攻めるしかないなってことで、今日(初日)は新田に気持ちよく踏んでほしかったし、そういう組み立てを考えてました。正直、前(の落車)は見えてなかったんですけど、新田がその中で冷静に立ち回ってくれたおかげだと思います。園田さんが締めてきたんで、新田の動きを見て外を迂回した。そうやってしっかり立ち回れたので悪くないですね」
 
 オールスター競輪で今年2度目の落車に見舞われた小松崎大地は左鎖骨を骨折する重傷を負って共同通信社杯、熊本記念in久留米では本来のパフォーマンスを発揮できていなかったが、復帰3場所目となった寛仁親王牌で決勝に進出と急激に良化している印象だ。

 「共同杯はもう少しやれるかなって思っていたんですけど全然ダメで。そのあとの久留米もまだまだっていう感じでした。(オールスターの落車で鎖骨を骨折して)やりたい練習ができなくなったので、少しアプローチ方法を変えて、できることを探しながら、できることを増やしていったら思ったよりも早く戻ってきたなっていう感じですね」
  
 視点を変えて練習メニューに変化を加えたことで復調への道筋が見えてきた小松崎大地。初日特選を制した勢いそのままに、二次予選以降も存在感を放つ。

細川和輝記者

2023年10月28日 22時21分

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