松浦悠士がドリームレースを制す ~オールスター競輪~

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松浦悠士
表彰式でファンの前に姿を現れた松浦悠士選手
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巧みなハンドル捌きで直線で中割りを決めて突き抜けた
シビアなコース取りからの鮮やかな強襲劇で白星スタート

 8月13日に平塚競輪場で第67回オールスター競輪が開幕。初日のメイン12レースはファン投票で選ばれた9名によって『ドリームレース』が行われた。残り2周手前から地元の北井佑季と新山響平がプライドを賭けた先行バトルに発展。地元の意地で北井が新山を出させず果敢に攻めたが最終ホーム手前から巻き返しを狙った清水裕友の気配を察知した脇本雄太が反応良くスパート開始。北井の番手から自力に転じた深谷知広を力ずくでのみ込んだが、清水裕友に後ろから古性優作の後ろへとスイッチしていた松浦悠士が最終2センターから内へと切り込み直線で鮮やかに中を割って強襲した。

 「(北井佑季と新山響平で壮絶な主導権争いになって)前がどうなっているかはわからなくて、(清水)裕友の後輪だけを見てました。(仕掛けた清水が近畿勢に合わされて)ちょっと待ったんですけど、自分が入らないと後ろに眞杉(匠)君もいたんで入られるんじゃないかと。(直線のコースは)狭かったけど、あそこを行かないとアタマがないと思っていきました。(脇本雄太が)膨らんではないけど、脇本さんと深谷(知広)さん(の間)なので、差し込んじゃえばなんとかなるかなと。感触自体はいいです。前節の決勝のいい雰囲気が今日(ドリーム)はありました」

 今年の松浦悠士はウィナーズカップ準決勝で落車して以降、思うようなレースができずビッグ戦線でも苦しんでいたが、ようやく本来のキレを取り戻してきた印象。ドリームレースの1着は18ポイントと4日目に行われる『シャイニングスター賞』がぐっと近づいた。2日目は休養日となり3日目の一次予選2に出走予定で、激しいレースで消耗した体力を回復させて次の一戦に備える。

細川和輝記者

2024年8月13日 22時31分

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