松浦悠士が4度目の地元記念制覇! ~玉野競輪場~
「自分らしいレースができるようになったから、これからの走りをみてもらえれば」
12月12日(木)から玉野競輪場で開催されている大阪・関西万博協賛 広島競輪開設72周年記念in玉野『広島ピースカップ』GIIIは15日の最終日、第12レースにて決勝戦が行われて、松浦悠士選手(広島・98期)が4度目の地元記念を制覇した。
レースは新山響平率いる北日本勢が前受け。その後ろに単騎の鈴木玄人、佐々木眞也で6番手に中国勢、最後方に単騎の山田庸平となった。赤板で後ろ攻めの太田海也が一気に叩いて主導権をにぎると単騎勢が次々と切り替えて新山響平は7番手になる。太田がグングンとスピードを上げて最終ホームを通過すると番手の松浦悠士は車間を空けて別線をけん制。最終バック過ぎに佐々木がまくり上げると松浦は合わせてタテへ踏み込む。そのまま後続の追撃を許さず押し切った。
「(今の気持ちを率直に)嬉しい。スタートは菅田さんにはかかっていたけど、鈴木君にかかっていない感じだったので引く形に。赤板のところは太田君がうまかった。後ろは気にせずでした。周回中から山田さんがラインの後ろにいるのはわかっていた。あとは太田君に全て任せていた。駆けてからは状況を確認しながらで。風が強くて太田君も出てからのペースが準決よりも早くてどうかなと。バックで止まった感じで前へ踏ませてもらった。佐々木君がきたのが見えてて詰めながらどうしようかと。詰まった感じがあってあれ以上だと後ろの池田さんも死んじゃうので踏んだ。重かったですね。誰も来ないでくれって感じでした。最後は気配がなくて大丈夫と思ったけど、池田さんの気配を確認できずどうかなって」とレースを冷静に振り返った。
「競輪祭前のことは忘れました。過去のことを考えても仕方ないので。立て直せたし自分らしいレースができるようになったから、これからの走りをみてもらえれば」と今年前半は苦しんだが、11月の競輪祭から“らしさ”を取り戻してきた。
「1月は走れないけど、(来年に向けて)反撃態勢は整ったかなと。来年はタイトルを獲りたい。獲れていないタイトルが一番ですけど、まずは全日本選抜を獲れるように。1月は練習ができるのでそこに向けてやっていきたい。それで終わりじゃないですけど」と来年は2月からの始動になるが、タイトル奪還、そしてS班への返り咲きを目指して意気込みを語ってくれた。
「(来年新しくなる)広島バンクは楽しみ。記念開催は日程的に走れるかわからないですけど、広島バンクが生まれ変わるので、広島の選手として盛り上げたい」と来年、リニューアルオープンする広島競輪場についても最後に語ってくれた。
2024年12月15日 17時37分
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選手詳細データ
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松浦悠士 選手広島・98期