同県の後輩を巧みにアシストした佐々木龍 ~小倉競輪場~

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佐々木龍
会心の走りを披露して白星スタートに成功
「前回の四日市が終わってからの2週間でしっかりと上積みしてこられたと思います」

 11月19日に小倉競輪場で「第67回朝日新聞社杯競輪祭」の初日が行われた。最終12レースに登場した佐々木龍(神奈川・109期)は巧みなハンドルさばきで同県の後輩・青野将大をアシストして強敵撃破に成功。10ポイントを獲得して2走目以降の戦いを有利に進める。

 スタートは若干のけん制が入り、古性優作が取らされる形となって近畿勢が正攻法に構える。外枠の神奈川勢は後ろからの運びとなり、青野将大が先に動き始めた高橋築を叩いて打鐘手前の2コーナーで先頭に立つ。前中団に構えていた取鳥雄吾が打鐘手前から巻き返しを狙ったが、気配を察知した佐々木龍が橋本強をブロックして、青野に取鳥を追わせる形を作る。最終2コーナー付近から青野がまくり上げると、最終2センターで佐々木が古性をブロックしてスピードを鈍らせる。青野は高橋にまくられてしまったが、直線でうまくスイッチした佐々木がゴール寸前で鋭く抜け出した。
 
 「自分の中ではいいレースができたと思います。後ろ攻めになったので、1回後ろから切ってだとキツくなるかなとは思ったんですけど。高橋君が切ってくれたので青野君の持ち味を出せるようなレースになった。青野君は絶対に仕掛けてくれるし、被らず自分にチャンスが出てきたのかなと。付いていて余裕もあったし、巧く走れて良かったです。前回が終わってから父親のメニューで追い込んで練習してきて、いい状態ですね。細かくギアとかを変えたりしながら練習して、前回の四日市が終わってからの2週間でしっかりと上積みして体も心も整えて来られたのかなと思います」
  
 1走目で10ポイントを獲得した佐々木龍は2走目の結果次第では4日目に行われるダイヤモンドレース進出のチャンスが広がった。初連係となるS班の眞杉匠と呼吸を合わせて別線攻略を目指す。

 「眞杉君とは初めての連係ですね。でも今年の共同(通信社杯)が終わったあとに、深谷さんに誘ってもらったしらびそ合宿で、眞杉君とも一緒に練習をさせてもらいました。実際に一緒に走って強かったですし、前にも後ろにも迷惑をかけないようにしっかり頑張ります」

細川和輝記者

2025年11月19日 21時25分

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