齋藤輝彦が288日振りに復帰! ~川崎競輪場~

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齋藤輝彦
 レース後、笑顔で検車場に戻ってきた
大病を乗り越え奇跡の復活

 12月13日から川崎競輪場で開催されているF1『日本名輪会C フラワーライン賞』で齋藤輝彦選手(神奈川・93期)が悪性リンパ腫の大病を克服して288日ぶりに実戦に復帰。初日の3レースを7着で無事に走り終えた。
 「入院自体は1、2日ぐらいでそこから抗がん剤治療を続けていました。完治はしましたけど、ここから5年ぐらいは定期的に病院に通って検査を受けないといけない。でも治療に比べれば、全然楽。医学の進歩は凄いですね。地元の川崎で復帰できたのは嬉しい」と前検日に話していた。初日を走り終えて話しを聞くと「走る前から復帰できたことが嬉しくて泣きそうになり100%集中して走ることはできなかった。応援の声も凄い嬉しくて」と感極まるのを耐えて走り切った。「走っていても苦しくなかったので、練習の甲斐があったなと。でも踏んだときに全然、自転車が進まなくて3コーナーで内に入ったときには空いていたかなと思って、ヒヤヒヤしてゴールしてからは審議ランプが灯らないかずっと見ていました(笑)」と笑顔もこぼれた。
 師匠の三住博昭選手は「3日間、走り切ることが(齋藤の)今開催の目標だったのに、あの内にいったのは俺が審判だったらアウトだったな。説教なんかしたことないけど、今日の夜は初めての説教だ」と弟子の復帰戦を冗談交じりに話して喜んでいた。

池端航一記者

2019年12月13日 12時53分

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