鉄人・三ツ井勉(64歳)がラストラン! ~松戸競輪場~

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桜井大地(左)を称える三ツ井勉(右)
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照れ臭そうに同期の守屋利治氏(右)とツーショット
40年の現役生活に幕

 現役最年長レーサーとして活躍していた三ツ井勉(64歳)が12月30日の松戸競輪第4レースをもって引退となる可能性が濃厚となった。

 今年は11月23日の取手競輪で24年ぶりに最高齢勝利記録を更新し、12月29日の松戸競輪2日目でも勝利を挙げてさらに記録を更新した。今期3勝目を挙げて調子も上がってきた矢先のできごと。「(成績の)巻き返しが利かなかった」と、3期連続の競走得点が70点未満となったことで代謝制度の対象となり、惜しまれながらも自転車を降りる可能性が濃厚となった。
 「(最高齢勝利記録を更新できたのは)前が頑張ってくれたおかげだった。もうこの年齢になったら脚もないし、気持ちで走るだけ。気持ち一本だよ」と、近年は体力の衰えを気力でカバーしていた。

 松戸競輪2日目のレース後は、「桜井(大地)君が頑張ってくれた。もう1着を取れるかどうか分からなかったし、嬉しいよ。知ってる人も来てくれていたし、声援も聞こえていた。(思い出のレースは)色々あるけど今は思い出せない。まだまだ(現役で)やりたかった。素質のある人なら70歳までできただろうけど、自分の素質がここまでだったっていうこと。前期に成績を叩いてしまって、10月から巻き返そうと思っていたけど、巻き返せなかった。(現役を続けられた秘訣は?)秘訣なんて無いよ。他の選手もみんなやっていることと同じ。(ラストランは)キツいメンバーになると思うけど、悔いのないように今までやってきたことを全て出し切りたい。(弟子の松井宏祐や、グランプリを走る郡司浩平にメッセージを)結果はどうあれ頑張ってほしい。(今後については)何も決まっていない」と現役生活を振り返りながら、同県の後輩へエールを送りつつ、自身も最後の最後まで全力で走り抜くことを誓った。

 元選手で同期の守屋利治氏(静岡)も「三ツ井とは同期で同い年。俺たちはその年に入った年長組なんだよ。64歳までやれるなんて本当に凄い」と盟友を称えた。

本吉慶司記者

2019年12月30日 11時31分

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