佐藤慎太郎が流れを変える ~武雄競輪場~

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佐藤慎太郎
手厚い援護から自慢の決め脚を発揮する
地区が違っても頼れる機動力に託して

 4月23日(金)に2日目を迎える武雄競輪場開設71周年記念『大楠賞争奪戦(G3)』。初日特選で5着の佐藤慎太郎(78期・福島)は現状打破へと動き出し、着以上の手応えをつかんで二次予選を迎える。
 「初日はちょっとコース取りに失敗してしまった感じですね。それがなければもっといい着に突っ込めてたと思いますよ。今回は去年のグランプリでも乗ったフレームに換えました。寸法はそこまで変わらないんですけど、やっぱり今年に入って流れが良くなかった。なにか変えないとなって思ったので」
 二次予選で目標に指名したのは岩本俊介(94期・千葉)で、過去にも何度も好連係を決めている。昨年の競輪祭初日にはグランプリの賞金争いの大事な局面で連係して白星を挙げており、地区こそ違っても流れを変えるには打ってつけの機動型だ。
 「岩本はいつも頑張ってくれるし頼もしい限り。結構、先行もしてもらっていますね。スピードある中川(誠一郎)君もいるので、そう簡単にはいかないとは思いますけど、しっかりと自分の仕事をして決めたいですね」
 任された岩本俊介も、援護手厚い佐藤を背に別線攻略のイメージを膨らませている。
 「ここ最近は長い距離を踏めているし、(佐藤)慎太郎さんが後ろなら仕事をしてくれる。これだけ気温が上がってバンクが軽くなっているので、駆けた方が堅そうですよね。もちろん中川さんにはまくられたこともあるので油断はできないですけど、力を出し切れれば勝負できると思います」
 
 来月に迫ったダービーに向けて流れを変えたい佐藤にとって二次予選は通過点。勝ち上がりで自身の納得のできる形から白星を手にして準決以降はもちろん、ダービーへとつながる勝利を目指す。 

細川和輝記者

2021年4月22日 19時18分

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