佐藤慎太郎が復帰戦に挑む ~岐阜記念~

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佐藤慎太郎
落車を乗り越えて熱い走りを披露する
オールスターの落車を乗り越えて

 9月1日(木)から岐阜競輪場開設73周年記念『長良川鵜飼カップ(G3)』が開幕する。S級S班は3名が参加。佐藤慎太郎(福島・78期)はオールスターで落車して富山記念を欠場したが、今節から復帰する。

 佐藤はオールスターの2走目に落車。年始から休まずに走り続けてきたが、8月富山記念は今年初めて欠場という判断をくだした。そして迎える復帰戦は、落車から中20日という日程だが、状態面はどうなのか。「弱点をさらすようなことはちょっとね」と、核心についての明言は避けたが、正直な胸の内を明かした。
 「痛みが引いて練習ができるようになったけど、休んだ期間が長いから練習不足な感じはある。痛みがないわけじゃない。(痛めた)肩鎖関節は長引くんだよね。痛みに耐えられればモガけるし、タイムはいつも通りくらい出ていた。(状態としては)6割くらいかな。あと5割を気持ちでカバーする。それで110%の力を出せるってことで(笑)」
 いつも通りの‘‘慎太郎節‘‘で報道陣の笑いを誘った表情には、ケガの悲壮感は感じられない。だが、極端に欠場の少ない佐藤だからこそ、不安を感じている面もあるのかもしれない。
 「前は足首をケガしたこともあったけど(今回は)痛みが酷かったから復帰できるかどうかってことも考えた。(欠場中は早く競輪場に戻って走りたくて)疎外感しかなかったね。痛みのない日常に、早く戻りたいって気持ちしかなくて。お客さんには、一走、二走を見て(状態を)見極めてもらいたい。(初日に連係する岩本俊介は)トリッキーな選手じゃないので」
 まずは初日特選12レース。腕試しというには熾烈過ぎるメンバーかもしれないが、待ち望む“慎太郎シンパ”のため、どこまでやれるのか。この一走に注目したい。

熊谷洋祐記者

2022年8月31日 17時17分

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