佐藤水菜が女王を撃破! ~京王閣競輪場~
ナショナルチームで磨いた脚力で頂点に
5月6日(木)に京王閣競輪場で行われたガールズコレクションを制したのは昨年7月からナショナルチームに加入してスピード強化に成功した佐藤水菜(114期・神奈川)。絶対女王の児玉碧衣を後方に追いやり、前団との間合いを取る。最終バックから児玉に合わせて一気に踏み込むとそのままG線を一番に駆け抜けた。
「初手は4番手がいいなって思っていたんですけど。児玉さんが入れてくれて(3番手の位置に入れて)良かった。荒牧さんが後ろに入ったのもわかりましたし終始見えていました。ずっと冷静でした。太田さんにも注意しつつ、いつでもまくれる距離に詰めていました。外併走だとまくりづらいのもわかっていましたし。アクシデントがあったのであれですけど…。(勝った)確信はなかったですね。4コーナーで接触してしまって重みを感じて緩んでしまったので。いつ外から差されるか不安はありました」
優勝した佐藤水菜だが今月13日からUCIトラックワールドカップに参戦予定で、休む間もなく世界へとはばたく。
「香港大会があるので明後日から前乗りします。ケイリンとスプリントに出る予定ですけど、ハロン10秒7を出したいと思っているので。日本の競輪は今月末の川崎が入っているんですけど、隔離とかもあるのでそれ次第ですね。そこに出られなかったら来月の4日制の松山ですね。初めての4日制なんですけど、そこでも完全Vできるように頑張りたいです」
ナショナルチームに加入してまだ1年も経っていない佐藤水菜だが、ハロンタイムは1秒も縮めるなど、驚異的な成長を遂げている。今回の優勝のみならず、今後の活躍に期待したい。
断然の人気を背負った児玉碧衣(108期・福岡)は接触のアクシデントもあり不発に終わり悔しさを噛み締めた。
「荒牧さんを入れたのが失敗かな。それ以前に佐藤さんを入れたのが失敗なのか。佐藤さんの番手なら一緒に仕掛けられた。でも荒牧さんがきて外で粘られて鐘前で併走のままだといけないから入れてしまった。佐藤さんが外帯線をはずしていたのはずっと見ていたから内も行きたかったけど、2車はスッといけないし、1車入った所で佐藤さんに締められるのも怖くて迷ってしまった。3コーナーの下りで石井さんと接触したけど、ハスった感じもなくて。4コーナーでも佐藤さんと接触した。どうしたら良かったのか。後方からのスタートなら太田さんが駆けるのがわかっていたから届かなくなるし。車間も空け方もいやらしかったですね。真備さんなら入れていない。ヨコがうまいから。私は外で粘られるのはストレスで。これまでフタされて嫌と思ったら下げちゃっていた。脚力では劣っていなかったけど、佐藤さんの技術と判断が上だった。周りのレベルが上がってきたから、脚力を向上しながらこれからそういう技術と判断を磨いていかないと。そういう展開になっても余裕を出せる技術を身に付けたい。出直します。次は(ビッグレースは)サマーナイト。函館は初参戦なので頑張りたいですね」
2021年5月6日 17時11分
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選手詳細データ
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佐藤水菜 選手神奈川・114期