嘉永泰斗が大健闘の2着 ~久留米競輪場~

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嘉永泰斗
準決勝は九州ライン3車の先頭で見せ場を作る
記念で初の準決勝進出

 久留米競輪開設72周年記念「第27回中野カップレース」(G3)は6月27日に2日目が行われた。二次予選7個レースをメインに熱戦が展開。最終12レースではS班の清水裕友(山口・105期)が9着に敗れる波乱もあったが、準決勝進出の27名が決定した。

 二次予選の7レースは嘉永泰斗(熊本・113期)が縦横無尽の走りで大暴れ。打鐘で野口裕史(千葉・111期)の後位に飛び付いて磯田旭(栃木・96期)から番手を奪うと、今度はカマしてきた寺崎浩平(福井・117期)の3番手に最終ホームで俊敏にスイッチ。稲川翔(大阪・90期)に続く形で2着に入った。
 「(松岡)貴久さんとも話して、この相手だと前々に行かないと勝負権がないっていう結論になりました。できることをやろうと思っていたし、番手は狙ってました。もともとこういうレースは好きで得意なんで。松岡さんと2人で勝ち上がれたのは良かったです。こういう走りを記念で見せられたことは今後につながりますね」
 5月松戸F1で落車したが、続く6月武雄F1は無傷の3連勝でS級2度目の優勝を飾った。4度目のG3挑戦となった今シリーズは初の準決勝進出。着実にステップアップしている。
 「落車のケガはそんなになくて、影響はもうないですね。落車してサドルをいじったら感じがすごく良くなって、武雄で優勝することができました。今回の初日は少し重かったけど、修正したら良くなりました。7車よりも自分は9車のほうが合っていると思います」
 3日目の準決勝11レースは細切れ戦。九州ライン3車の先頭で責任重大だ。
 「相手が本当に強力ですね。シビアに攻めて勝負したいけど、地元のためにという気持ちもある。ラインのみんなで勝ち上がるのが理想だけど、車番も悪いから難しいですね。一晩、じっくり考えてどう走るか決めようと思います」
 ビッグ戦線で活躍しているトップクラスの機動型を相手にどう戦うのか。真価が問われる一戦だ。

笠原裕明記者

2021年6月27日 19時46分

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