新田祐大が意地の優出 ~伊東温泉競輪場~

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新田祐大
万事休すの流れだった準決を力でしのいで決勝進出
今年初優勝で五輪イヤーのラスト走を飾る

 伊東競輪場で開催されている開設71周年記念「椿賞争奪戦(GIII)」は、12月18日の3日目に準決が行われた。静岡に移籍して初めての地元記念となった深谷知広は、3着で決勝に進出。今年は東京五輪に出場して、8月に競輪に復帰と大忙しで競輪界を盛り上げた新田祐大(福島・90期・SS)も、シリーズをオール3着ながら優出を遂げた。
 準決は新田らしからぬ走りだった。青板の2センターでインを進出したものの、詰まって追い込みの桑原大志と併走。結果的には大石剣士にすんなりの主導権を許し、打鐘で7番手に下げざるを得なかった。
 「道中は中途半端になってしまいました。大石君の先行もすんなりさせてしまって、原田(研太朗)君もすんなり中団で車間を切られてしまった。自分でダメなレースをつくりあげてしまった。(自分が)ああいうレースをしなければ、(ラインの)3人にチャンスがあった。成田(和也)さんたちにも切り替えられてもしょうがなかった。でも、入れてくれた。入れてもらった以上は、行けるところまでっていうのがありました」
 持ち前のパワーと最後は意地で3着に入った新田だが、ラインの2人には申し訳なさそうに肩を落とす。その北日本の仲間の分まで、単騎になった決勝は優勝でオリンピックイヤーを締めくくる。

 19日の最終日に行われる12レースの決勝の並びは、以下の通りです。

①深谷知広-⑥松坂洋平

②北津留翼-⑦坂口晃輔

④寺崎浩平-③村田雅一-⑧椎木尾拓哉

⑤長島大介(単騎)

⑨新田祐大(単騎)

竹内祥郎記者

2021年12月18日 20時08分

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