坂井洋がS班を破り節目の100勝を達成 ~小倉競輪場~

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坂井洋
節目を達成して勢いに乗る坂井が2日目以降も存在感を放つ
納得の手応えをつかんで2走目以降に備える

 11月22日(火)に幕を開けた第64回朝日新聞社杯競輪祭の初日5レースで坂井洋(115期・栃木)が節目の100勝を達成した。

 号砲と共に飛び出した坂井洋が正攻法に構え、前中団にS班の松浦悠士-荒井崇博-坂本健太郎ラインが付ける。残り2周で松浦が和田真久留に合わせて上昇し、打鐘で5番手の位置をキープ。打鐘で押さえた坂本貴史がじわじわとペースを上げて残り一周手前から先行態勢へと入ったが、車間を空けていた松浦が最終ホーム手前から反撃開始。阿部力也のけん制を乗り越えて最終バック手前では先頭に立ったが、最終2コーナーから外を踏み込んだ坂井がゴール寸前で松浦を捕らえた。
 
 「(節目の100勝達成は)忘れていました(苦笑)気にしていなかったんで」。節目の100勝達成を忘れるほど目の前にレースに集中していた坂井。2レースで同県の眞杉匠が逃げ切りで1着スタートを決めており、負けるわけにはいかなかった。

 「眞杉がプレッシャーをかけるから緊張しました。車番が悪かったので前からでした。(赤板で)ちょっと油断してしまって松浦さんが一気にきてしまったので、そこは反省ですね。2コーナーから行こうと思っていたんですけど、先に行かれてしまったので追走していってそこから全開でいきました。松浦さんのスピードも良かったんですけど、1着まで行けているので調子は良いですね」
 
 スピードが出る小倉ドームだが、まくった松浦の上をさらに乗り越えて上がり10秒9のまくりは圧巻で、四日市記念の3日目から戻したフレームがマッチしている。
 「いつも通りの感じでもがけた。(自転車と体の一体感は)大丈夫だったと思います。自転車はこのままで、疲労を抜いて頑張ります」
 
 今シリーズは6日制のナイター開催で、戦いは始まったばかり。一瞬たりとも気の抜けない戦いは続くが、一次予選2の結果次第ではダイヤモンドレースも狙える。抜群のスピードを発揮して好スタートを切った坂井の2日目以降も目が離せない。

細川和輝記者

2022年11月22日 19時10分

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