桑原大志が300勝 ~前橋競輪場~

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桑原大志
同県の清水裕友との連係が大きなモチベーション
47歳、まだまだ進化を止めない

 前橋競輪場で開設73周年記念「三山王冠争奪戦(G3)」が、6月29日にスタートした。一次予選の4レースでは、主導権を握った藤原俊太郎を目標に追い込んだ桑原大志(山口・80期・S1)が1着。97年のB級での初勝利から地道に勝ち星を積み重ねて、通算300勝のメモリアルを遂げた。

 「(藤原が)2周ちょっと行ってくれて、感謝しかないです。(通算300勝は)年内くらいにできたらいいなって、ゆるく考えていた。思いのほか(早めに)できてうれしいです」
 18年にはS班も経験した47歳は、ラインの後輩を労い、舞い上がることなくいつもの口調で静かに喜びをかみ締めた。しかしながら、ここはあくまで通過点。桑原はこう続ける。
 「自分のなかではやれることをコツコツとやっているつもり。強い人たちがまだまだ工夫をしているのに、弱い僕が立ち止まっていたらダメ。高松宮記念杯の最終日に試したことがあるんですけど、それを(初日は)弱気に戻してしまった。やらなかった自分が悔しい。もう1回、自分にチャンスを与えてみようと思います。(具体的には)クツですね」
 初日の1着にも満足することなく、桑原はたゆまぬ歩みを続けていく。その大きな原動力となっているのが、同県の清水裕友の存在だ。
 「清水君の番手を回れる人間でありたい。常にそこは意識してやっているつもりです」
 シリーズ2日目の二次予選。最激戦区といっても過言ではない7レースで、いきなりその清水とのタッグが実現した。チャレンジ精神を失うことなくやってきたからこそ、いまの桑原がある。清水との連係でその答えを出して、また新たな一歩を踏み出したい。

竹内祥郎記者

2023年6月29日 20時07分

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