今年の新山響平は8番車 ~京王プラザホテル~

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新山響平
グランプリのレースをつくるのは今年も新山だ
今年こそ納得のいく走りを

 12月19日に東京都新宿区の京王プラザホテルで「KEIRINグランプリ2023(GP)」および「ガールズグランプリ2023(GP)」の共同記者会見が行われ、2年連続2回目のグランプリ出場の新山響平(青森・107期・SS)も登壇した。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響によりリモートでの会見だっただけに、新山にとっては初めて会場入りでの“生”会見となった。

 獲得賞金ランクでグランプリのラストシートを手に入れた新山は、「なんとかギリギリで滑り込めたので一生懸命頑張ります」と、冒頭であいさつをした。
 初めてのS級S班に戸惑いもあった23年のシーズンだったが、葛藤の先にS取りからの突っ張り先行という、自身の代名詞とも言える戦法を確立させた。
 「年初はSSのプレッシャーに負けたところもあったけど、うまくばん回できた。(今年は)ここまで優勝はできてないけど、後半は巻き返せたと思います」
 3月のウィナーズカップの優出をキッカケにして、5月ダービー、6月高松宮記念杯でも決勝に進出。地元、青森での共同通信社杯は優勝こそ逃したが、準Vで獲得賞金を加算。獲得賞金9位で今年最後のG1、競輪祭を迎えて、そのままグランプリの出場権をつかんだ。
 「(いまは)競輪祭で足りなかったところを補強する練習をしています。グランプリでうまくそこを出せたらって思います。去年はなにもできなかったし、今年は納得ができる走りをしたい」
 ラインの佐藤慎太郎が2番車になったことで、スタート次第だが今年も新山に突っ張り先行の形ができる可能性は高い。今年一年の総決算。師匠の坂本勉(青森・57期、引退)が90年にグランプリを制した同じ立川の舞台で、迷いなきスタイルで風を切る。

竹内祥郎記者

2023年12月19日 16時43分

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