小畑勝広がタイトルホルダーの北井佑季を破り大金星 ~大垣競輪場~
思惑通りに初手で中団を確保して一気の強襲劇を披露
12月1日に大垣競輪場で開設72周年記念『水都大垣杯』のシリーズ2日目が行われた。準決勝進出を賭けた二次予選の11レースでは地元を背負う北井佑季が人気を集めていたが、初手から中団を確保していた伏兵の小畑勝広(茨城・115期)が上がり11秒2の強襲劇で見事に撃破。3連単13万円オーバーの高配当を演出した。
「(北井に勝てたことは)ビックリです(笑)北井さんがああいう展開を作ると思ったので。白岩さんのおかげで(初手で)あの位置が取れて、うまく脚を使わずにあの位置にいられてたので。原さんが遅れていたので、それがいいクッションというか、うまく付けていけてそのおかげで3コーナーのまくり追い込みが届いたと思います。風を切っていないのでなんとも言えないですけど、寒すぎた初日よりも、今日は少し暖かくなったので良かったです」
地元の不破将登は連係した北井とともに勝ち上がれなかったが、前で2周駆けに出てくれた北井の頑張りに感謝した。
「北井君に全部お任せでした。前から突っ張る感じになりましたけど、いつも見ている北井君の距離だと思いましたし、もう安心していました。でも最後の半周ぐらいから普段はこのカカリではないよな?っていう感じでした。自分にも余裕が出る感じだったので、(北井は)本調子ではないのかなっていう感じでしたね。(最終)2センターからもう一個ギアが上がるかなって思いましたけど、小畑君も見えて。外に振っても下りで行かれそうだったので前に踏むしかなかったですね。北井君の先行があってこその着なのでありがたいですね」
なぜ北井佑季は負けたのか…。年末のグランプリに出場予定であり、注目されるレーサー。競輪祭後の11月26日に自身の高松宮記念杯の祝勝会もあったが、一日も休むことなく練習して今シリーズに臨んでいた。
「バックが向かっていたので、2周突っ張るっていうことは向かい風を2回受けるということ。悔しいですけど最後はタレてしまっていかれてしまいました。脚力不足です」
しかしこのままでは終われない。「グランプリまで残り2走をしっかり戦います」と気持ちを切り替えてシリーズ3日目に臨む。
「3日目はフレームを換えます。競輪祭から今回の初日、2日と別のフレームを使っていました。夏場と冬では気温だったりバンクコンディションが違うので変えてみたんですけど。3日目から使うものは競輪祭の前まで使っていたフレームですし、これで宮杯も獲りました。2日目まで使っていたフレームよりも軽いですね。しっかり自分のレースができるように頑張ります」
見事に二次予選で強敵を破り準決勝に勝ち進んだ小畑勝広はもちろん、負け戦でも集中力を切らすことなく戦い抜く北井佑季の走りにも注目したい。
2024年12月1日 19時13分
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選手詳細データ
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小畑勝広 選手茨城・115期