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ファンに恩返しを
今年は2月四日市の全日本選抜を制して、4年連続5回目のGP切符を手にした。その後はナショナルチームの活動を優先して、世界に挑戦し続けた。
「日本の競輪にはほとんど出場していないんですが、世界の舞台で戦って、充実した1年でした」
8月平の地元オールスターは準決勝で落車。「ファン投票で1位に選んでいただいたのに、落車してしまった。日本の競輪を走るのは4カ月ぶりなんですが、結果を出して期待に応えたいと思ってます」。アメリカのマイアミ合宿で仕上げて24日に帰国予定。最高の舞台で勝ってファンに恩返しする。
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静岡競輪場 KEIRINグランプリ201812/28〜12/30
KEIRINグランプリ
今年は静岡で頂上決戦
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KEIRINグランプリ2018シリーズが12月28日~30日の日程で開催される。今年はグランプリ初開催となる静岡が舞台。優勝賞金1億円をかけて今年のベストナインが一発勝負の頂上決戦に臨む。また、28日はガールズグランプリ、29日はヤンググランプリが行われる。
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インタビュー
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近畿で上位独占を
5月平塚ダービー、6月岸和田高松宮記念杯とG1を連覇したが、後半戦はやや失速した印象だ。
「去年もそうだったんですが、今年も後半戦がいまいちでした。しっかり立て直せなかったです」
12月広島記念は連日、自力で力勝負に徹した。
「感触は悪くなかったし、グランプリまで日数もまだあるので、しっかり練習します」
昨年のGPは近畿ひとりだったが、今年は頼もしい仲間がそろった。「4人で乗れたのは嬉しい。近畿で上位独占できるように」。賞金ランクトップで迎える最後の大一番を制して、初の賞金王に輝く。
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先行で頂点を極める
8月平オールスター、10月前橋寛仁親王牌とG1を連覇を成し遂げた。11月小倉競輪祭の決勝は突っ張り先行で準V。G13連覇こそならなかったが、“脇本時代”の到来を印象づけた1年だった。
「競輪祭から新車で走るたびに修正したいところが見つかる。いかに競技のセッティングに合わせていけるかが今後の課題です」
競輪祭のあとはアメリカのマイアミ合宿で仕上げている。初のGP出場だが、スタイルは曲げない。
「グランプリだからといって気負わず、自分らしさを失わないように。いつも通りのレースをします」
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進化は終わらない
18年は記念を4VにG1でも優出続き。賞金でのGP出場が確定していた競輪祭はオール連対で約7年ぶりにタイトルを奪取。GP王者の地位に甘んじる事なく、上を目指した結果が浅井を一層強くした。
「成長した1年だったと思います。体のことがわかった。それができてるからこその結果です」
四日市記念も競輪祭から中4日の過密ローテを苦にせず連続V。最高の形で大一番を迎える。「競輪祭、四日市記念を獲って、あとひとつ。グランプリを獲れば来年にもつながる」。先を見据える浅井が年末も制して更に進化する。
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その背中に追い迫る
競輪祭の決勝は4番手からまくるも、脇本のパワーに屈した平原。それでも、進むスピード化への取り組みが徐々に形になってきた。「まくれなかったですね。でも、前は(脇本を)まくりに行く気持ちにもならなかった。今回はそんな感じはなかったです。少しは(脇本との)差を詰められたかな」
競輪祭から1カ月後には、再び脇本と相まみえる。僅かな時間を綿密に計画し、盟友との好連係から初の頂を狙う。「武田さんも(GPに)届いて良かった。(GPまでに脇本との差を)もう一個詰められるように。チャンスがある以上はVを目指して」
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すべてを力に
今年はビッグで5度の優出。競輪祭を前に獲得賞金で2年ぶり11回目のグランプリ出場を決めていた。が、返り咲きにも「最低限の目標」と言い切る。
「全日本選抜、日本選手権でチャンスがあったけど、優勝につなげられなかった。不満が残る1年」
G1制覇がかなわなかったからこそ、今年最後の戦いにかける思いは一層、強まっていく。
「競輪祭は数字につなげることができなかったけど、年末にはしっかり仕上がる。グランプリはベストでいける。自分が感じる充実感にしても、不満にしても全部、エネルギーに変えてこの一戦に」
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追い込み不遇の時代に
自力タイプが全盛のスピード競輪のなかで、村上博幸が4年ぶりにこの舞台に戻ってきた。
「正直、時代の流れがあって、追い込みがなかなか活躍できない。だから(昨年の)諸橋(愛)さん、桑原(大志)さんには刺激を受けた」
全日本選抜、ダービー、高松宮記念杯で3連続優出。年間を通して安定した成績で賞金を重ねた。
「時代に対応できなくて遠回りをした。それでもいろんなチャレンジが、グランプリにつながった」
優勝、準Vの過去2回はともに兄、義弘との出場。相性のいい大一番は、今年も兄と迎える。
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逆境を乗り越えて
今年は3月松山ウィナーズカップで2年4カ月ぶりのビッグ制覇を果たした。前半戦は順調に過ごしたが、後半戦は落車4回と苦難の連続だった。
「苦しいシーズンでした。後ろを回ることが多くなって、ケガやアクシデントが増えている」
それでも賞金ランキング7位で5年連続10回目のグランプリ出場までこぎ着けた。
「目標だった10回目を達成できて嬉しい。不甲斐ない1年だったけど、まだチャンスがあるので頑張りたい。いまなら平原君の番手を回る流れになるし、しっかり走れるように体作りします」
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エンドロールは流れない
「去年の前半はA級。信じられない」。本人も驚きの快進撃。この物語は夏から始まった。8月小田原で記念を初優出すると、共同杯を準Vや防府記念を制覇など大車輪の活躍。競輪祭は1走目に失敗したが、2走目から立て直して決勝3着。賞金でのGP行きを決めた。「(今年の)後半からビックリするほど良くて。(GPは)去年、桑原(大志)さんが乗って凄いなと思ったけど、自分が乗れるとは」
驚きの1年。幕引きはまだ早い。大舞台でも旋風を巻き起こし、その先のストーリーを創造する。「グランプリだけど変わらずに。自分らしく走りたい」
ヤンググランプリ
怒涛の進撃続く山崎賢
インタビュー
- 太田
- 竜馬
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直前インタビュー 1
昨年は3番手外併走から2角まくりで2着。あと一歩のところで優勝を逃したレースを、「もうちょっととは思わない。内容も十分だったし、あれで獲れなかったらしゃーないって感じ」と太田は振り返る。
今年の後半戦は9月共同通信社杯、11月競輪祭とビッグでも立て続けに優出。「最近はスピードを磨いてるので、それが出たかな」。この1年で着実にステップアップし、大舞台での経験値も上がった。
「島川さんの前で行こうかなとと思ってるし、自分が納得できるレースができれば。優勝したいのはしたいけど、運に身をゆだねて。流れが向けば優勝できると思う」
ガールズグランプリ
児玉碧衣が初戴冠
インタビュー
- 鈴木
- 美教
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直前インタビュー 1
「本当に長い1年間でした。競輪学校の時からグランプリに出たいとは言っていたけど、こんなに早く、しかも地元で出られるとは思ってもなかったです」
静岡競輪場で開催される初めてのガールズグランプリ。鈴木は、この一戦だけを目標に1年間全力で戦ってきた。
「賞金を意識しすぎて優勝できない時間もあったんですけど、最後は自分の力で出場権を取れたのでホッとしました」
数々の激戦を乗り越えて、やっとたどり着いた大舞台。あとは、自分の力を信じて出し切るだけだ。
「すごくやる気があるし、気合も入っています。優勝しか見ていない。一発狙って、自力を出して勝ちたいです」
寺内大吉記念杯競輪(GP別層)用
そろった地元勢が中心
推奨選手
- 松川
- 高大
Pick Up 1
12月豊橋の準決は、まくってきた近藤隆をヨコで仕留めて、着外に追いやった。タテヨコ器用な立ち回りは、強敵相手にも軽視禁物。
- 三宅
- 達也
Pick Up 2
11月玉野は連日、地元の意地を見せて連勝で決勝に進出。続く豊橋の準決でも、鋭く伸びて白星を挙げた。持ち前の鋭脚は絶好調だ。