児玉碧がガールズGP初制覇
ガールズグランプリ2018はKEIRINグランプリ2018シリーズの初日、12月28日に行われ、児玉碧衣が圧巻のパフォーマンスで新女王の座に就いた。
1年の集大成となるガールズグランプリ。ハイレベルな頂上決戦を制したのは児玉だった。人気に応える見事なまくりで頂点に立った。
「今までにない喜びがこみ上げてきて、本当に嬉しかったです。静岡のお客さんは声援も多いし、お客さんも多くてすごい力になりました」
強い気持ちで挑んだ大一番。立ち回りは冷静だった。最終ホームを迎えてもけん制状態が続いたが、慌てることなくタイミングを見計らっていた。
「たぶん我慢比べになるだろうなっていうのは思ってて。梅川さんがずっと後ろを見てるので。(高木)真備さんが先に動いて、梅川さんも真備さんを追うのに必死だったから、その間に駆けちゃおうって思って。スピードもうまく乗ってたし。4コーナーを回ったくらいには優勝は決まったなと思いました」
まさに完勝だった。これで8月平ドリームレース、11月小倉ガールズグランプリトライアルAに続いてビッグレースを3連覇。圧倒的な強さで初の賞金女王に輝いた。
「すごい充実した1年間だったと思います。ここで優勝することができてまた自信にもなったし、来年はもっと強くなってタイトルを全部獲るくらいのつもりで頑張ります」
児玉の進化は止まらない。19年は絶対女王として、1年間を華麗に駆け抜ける。
初手から児玉の後ろにいた石井貴が児玉を懸命に追いかけて2着に入った。
「児玉さんの脚が一番あるのは誰もが認めるところだし、その後ろで勝負しようと。思ったより仕掛けが遅くなって、尾崎さんとも併走になってしまったので、最後に差しにいけなかった。悔しいですね」
高木は思い切って先行したが、3着に残るのが精いっぱいだった。
「もっとみんな早めに来ると思ってました。もう行きたいなって思って行ったけど、もう少し待ってもよかったかもしれない。自分で行っての結果なんで悔いはないです」
史上初のガールズグランプリ連覇に挑んだ石井寛は絶好展開をモノにできなかった。
「(高木)真備ちゃんが行ってくれて、バックでもしかしたらと思ったんですけどね。そしたら意外に脚がキツかったです。いつも通りの差し脚を発揮できなかったです。自分の力不足を痛感しました」