太田竜がリベンジV
ヤンググランプリ2018(G2)はKEIRINグランプリ2018シリーズの2日目、12月29日に行われた。太田竜馬が激しい直線の攻防を制して、優勝賞金505万円(副賞を含む)を獲得した。
17年のヤンググランプリは準優勝。悔しさを糧に進化を遂げた太田が同じ舞台でリベンジを果たした。「無駄脚を使わずに脚をためて」。前年の経験を生かした作戦がピタリと的中。狙いどおりの一撃でライバルたちを破った。
「去年の経験から、絶対にもつれて脚がたまっている人が優勝するかなと思っていたので。内も絶対に空くから、落ち着いて走りました。想定どおりにレースが動いたかなと思います。内まくりみたいな感じで、ちょっと決め打ちでいった感じでしたね。そのあとは、力ずくでいきました。合わされたかなって感じもあったんですけど、最後踏み勝てたんでよかったです」
結果を残せない時期もあったが、18年の終盤戦から上昇気流に乗った。9月高知の共同通信社杯ではビッグ初優出。11月小倉競輪祭では初めてG1決勝の舞台にも立った。
「なかなか思うようにならんことばっかりだったので、ちょっとずつよくなっていったかなと思います。今年は最後の最後でいい形で締めくくれました」
今後はビッグ戦線で常に上位で戦うことが期待される。
「先行もできるので、どこからでもいけるような選手になりたいですね。まだまだ力不足ですけど、選手としてグランプリを目指すことは当然だと思うので頑張ります」
来年は輪界の頂点へ。太田の挑戦はまだまだ続く。
南は単騎で位置取りにこだわった組み立て。前々に踏んで懸命に追い込んだが、あと一歩のところで優勝を逃した。
「3コーナーではもらったと思ったんですけどね。気持ち的には余裕があったけど、脚が残ってなかった。外併走のイメージはしていたけどホームでもバックでも脚を使っているぶん、進まなかった。負けると気合が入るので、課題は来年に残して、しっかり練習します」
番手まくりの佐々木は絶好展開をモノにできなかった。
「松本さんがあれだけ行ってくれたのに、勝てなかったのは恥ずかしい。本当に悔しいですね。本当は(番手から)出たくなかったんですが、(南)潤が前々に踏んでいたので、出ないと厳しいと思った。四国から優勝が出たのはうれしいけど、愛媛から出せなくて申しわけないです」