浅井康を筆頭に実力者がそろう
グランプリシリーズを盛り上げるオールS級戦は、浅井康太に、南修二、村上博幸が加勢して強力中近ラインができ上がりそう。そうなれば浅井がVには最短か。全日本選抜で決勝進出と23年好スタートを切った浅井は、4月四日市G3、6月大垣記念、11月四日市記念で優勝と年間を通してグレード戦線で存在感を発揮した。特に四日市記念のVは中団先まくりで脇本雄太らを撃破する会心のレースだった。G1を2大会連続優参と差し脚が抜群な南や村上との上位独占は有望だ。
競輪祭でも落車して途中欠場とここのところ怪我が多いのは気になる嘉永泰斗だが、新世代リーダーの一人として注目度の非常に高い一戦を勝って新年に向かいたい。当時のバンクレコードを塗り替えて優勝した5月函館記念で見せた切れは未だに印象に残る。12月佐世保記念で準Vとさすがの貫禄を示した井上昌己や園田匠との九州連係にも警戒。
関東勢も森田優弥、小林泰正の113期コンビに、佐々木悠葵、雨谷一樹、そして、地元の鈴木竜士、高橋築と好脚ぞろい。軸は9月当所記念で関東連係を実らして優勝した森田だ。競輪祭でも前々に攻めの走りは光っていた。佐世保記念で優参と小林も好気合で決して伏兵には止まらない。
もちろん、松本貴治も軽視は禁物だろう。23年はオールスターで決勝に乗るヒットを飛ばし、その後の動きも軽快だ。
競輪祭での落車の影響がなければ渡邉雄太もV争いに加わってくるし、12月玉野MNで逃げ切りVを達成した取鳥雄吾も一発を秘める。