• 立川競輪場 KEIRINグランプリ2023シリーズ12/28〜12/30


KEIRINグランプリ シリーズ展望

G1で3Vの古性

古性優作

古性優作

脇本雄太

脇本雄太

 昨年に続き全日本選抜、高松宮記念杯を連覇した古性優作は、寬仁親王牌も4連勝で制覇し、今年はG1で3Vの偉業を達成した。年間G1で3Vは97年の神山雄一郎以来となる大記録だ。勝率も昨年の25%から48・5%に跳ね上がっているのも今年の充実ぶりを物語っている。寬仁親王牌は不在だった脇本雄太とタッグを組めるのも心強く、21年に続きグランプリ2V目を飾るとみた。オールスターではシャイニングスター賞で落車負傷し、約2カ月半の欠場を余儀なくされた脇本は、予定通り11月から復帰を果たした。結果は四日市記念❾着、競輪祭❽着。決勝こそ結果を出すことが出来なかったものの、競輪祭の準決は、赤板周回の2コーナーから仕掛けてジャンで先頭に立つ、いつも通りの豪快な先行を披露した。3番手を確保した深谷知広に捕らえられたので、まだ本調子とは言えないだろうが、十分に戦える状態だったし、更に調子の上積みは見込める。グランプリ連覇の大仕事を達成する可能性は大いにありそうだ。

眞杉匠

眞杉匠

 今年は素晴らしい飛躍を遂げた眞杉匠。オールスターでタイトルホルダーの仲間入りを果たすと、競輪祭では2V目をゲットしている。競輪祭の決勝は単騎ながら、逃げた深谷の番手からまくりを敢行した松井宏にスイッチするとゴール前で逆転。俊敏な立ち回りと鋭い伸びは光っていた。ここも単騎戦が予想されるが、うまくレースの流れに乗れるようだと一発怖い。

 松浦悠士、清水裕友の中国ゴールデンコンビは、21以来、2年ぶりにグランプリでタッグを組む。今年はG1には手が届かなかった松浦ながら、ウィナーズカップ、サマーナイトとG2で2Vを飾っている。12月別府記念の決勝で落車のアクシデントに見舞われたが、幸い擦過傷程度で大きな影響はない模様だ。清水も今年はタイトルはなかったが、ダービー準V、オールスターは決勝4着、11月防府記念では自己の記録を書き換える6連覇を達成するなど、随所で存在感を示した。並びは流動的だが、どちらが前で戦っても強力なラインであることに変わりはない。

 新山響平、佐藤慎太郎の北日本勢も好勝負が見込める。今年は優勝がなかった新山ながら、持ち味であるスケールの大きな競走でグランプリの出場権を獲得しただけに、競走内容は高く評価できる。ここも強気の競走で別線を沈黙させるか。佐藤は今年も高いレベルで成績をまとめた。ダービーは決勝3着、高松宮記念杯、寬仁親王牌はいずれも準V。19年以来のVに闘志を燃やす。

 ダービーでG1初戴冠を果たした山口拳矢は、7月名古屋記念でVをゲット。だが、その後は落車もあって不本意な成績に終った。輪界最高峰のステージで輝きを取り戻したい。

 深谷は6年ぶりにこの舞台に帰ってきた。今年は共同通信社杯を含む8Vを達成していて、自力攻撃に磨きがかかった。17年は落車に終わった鬱憤を晴らすか。

出場予定選手

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