地元の荒川仁が悲願の初Vを達成 ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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S級戦士を抑えて初の頂点へ(写真左から木村皆斗、荒川仁、小原太樹)
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荒川仁
前回のリベンジを果たす
圧巻の立ち回りを見せ付けて4連勝

 PIST6 2023 ラウンド15は、8月2日(水)に最終日が行われた。決勝戦には地元千葉から3名が優出し、好メンバーが顔を揃えた。実力者同士による激戦が繰り広げられたなか、残り半周からまくり気味に追い込んだ荒川仁が完全優勝を飾った。2着にはまくり上げた木村皆斗が入り、先まくりを放った小原太樹が3着に残った。
 
 決勝戦のスタートポジションは先頭から小原太樹-荒川仁-木村皆斗-吉田有希-栗田万生-鈴木浩太。レースは残り3周半で木村が最後方にワープした。残り3周でペーサーが退避しても隊列は一歩棒のまま進み、残り2周半手前で栗田が一気にスパートし先行態勢に入る。その動きを追走した鈴木が追いつきざまにまくり上げるも合され後退。荒川はしっかり3番手を確保し、残り1周で仕掛けた小原に乗り直線で一気に突き抜けた。
 
 「初優勝はうれしいですけど、空いたコースを突いた感じなので、次はしっかり自力で優勝したい。(決勝戦を振り返って)後ろの千葉の二人のどちらかが先に動くと思ったので、その動きを見て仕掛けようと思った。脚は溜まっていたし、コースが空いたらとりあえず目一杯踏もうと思っていた。(シリーズを振り返って)体調不良になってあまり練習ができなくて成績が上がってこなかったけど、最近は練習ができていたこともあって、前回よりは体が動いていた。これをきっかけにして競輪でも成績を上げていきたいですね。後はハロンのタイムも出したい。今年の目標はS級に特進(特別昇級)することです」

 PIST6は初参戦時から3節連続で決勝4着と結果を残せずにいたが、ついに殻を破り悲願の初Vを達成。近況は現行競輪でも成績が下降していたが、今回の優勝で一気にきっかけをつかんだ。次回は8月15日から開催される宇都宮F1に参戦予定で、勢いそのままに現行競輪でも自慢の快速を発揮する。

髙野航記者

2023年8月2日 21時15分

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