スーパールーキー中野慎詞がGⅡ初参戦 ~名古屋競輪場~

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中野慎詞
デビューからの連勝記録が途絶えても実力に疑いの余地はない
『若手の登竜門』共同通信社杯で大暴れだ

 2022年9月16日から19日までの4日間、名古屋競輪場で『第38回共同通信社杯』が行われる。

 選考期間内に105期以降の各期卒業の選手のうち平均競走得点上位者から順次25名に達するまで選抜されるため、勢いのある若手が多数参戦。輪界トップの選手に挑む戦いにも注目が集まる。

 今年の1月にデビューした早期卒業生の中野慎詞がついにビッグレースに登場する。前回の青森記念決勝でデビューからの連勝記録は『30』で途切れてしまったが「連勝に関してはもともと意識をしてなかった。いつかは負けるっていうのはわかっていたので。それが青森記念の決勝。なにもできなくて、なにもさせてもらえなかった。それがすごく悔しいかったです。(記念で)9車立てを早くから経験できた。まだまだわかり切ってない、完ぺきではないけど、どういう感じなのかはつかめた」と、敗戦を糧に新たな成長につなげていく。

 中野の評価は高まるばかりで、S級S班で北日本地区の司令塔・佐藤慎太郎は「将来はGⅠを取る、取らないの選手としてみている」と大舞台での連係を心待ちにしていることだろう。

 当大会は一次予選が選考順位によって割り振られて番組が編成されるため、サプライズ連係が実現しやすい。明日の7Rで中野の番手を回ることになったのは、地元の吉田敏洋だ。「全世界が注目するレース(笑)。迷惑をかけないようにしないと。(中野は)深谷が出てきた時と同じ感じ。その時とは何が違うかって、俺の脚が落ちた(苦笑)」と、〝平成の怪物〟の名を出して中野の実力と勢いを表現した。

 ナショナルチームとしても活躍するエリートの中野がビッグレースでも旋風を巻き起こす。

小山裕哉記者

2022年9月15日 17時55分

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