激戦を制した竹野百香、松田昂己がV ~宇都宮競輪場~

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松田昂己
持ち味の地脚を生かし初優勝
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竹野百香
在所1位の力を示した
卒記チャンプ、クイーンの両名は敗れる

 5月2日(火)に宇都宮競輪場でナイターF2シリーズ「ルーキーシリーズ2023」の最終日が開催された。ルーキー達による激戦が繰り広げられ、124期の決勝では竹野百香が最終2コーナーからのまくりでV、123期の決勝は松崎広太の後位から番手まくりを決めた松田昂己が優勝を飾った。

 竹野百香は2日目ではまくり届かずの2着に終わったが、見事に修正を果たし在所順位1位の力を見せ付けた。
 「本当に安心しました。昨日(2日目)のレースで先輩方からアドバイスをいただいたりしていて、それを活かせて良かった。山口さんを出させるつもりはなかったんですけど、誘導の後輪が気になってしまって全力で踏めなくて、(山口に上を)行かれてしまった。インタビューでは自力と言っているし、先行もしたいと思っているので、番手にハマったままじゃなくてためらわずに仕掛けました。2日目は勝つことしか考えていなくて、決勝に乗るだけの小さい競走になってしまった。それが本当に悔しかったので、しっかり自力を出して勝てたのが嬉しいです。初めての優勝で実感が本当にない。次は四日市で、中1日なんですけど、他にもその日程の人はいる。それは言い訳にせずに、次も優勝できるように頑張りたい」

 松田昂己は初日、先行して2着と好気配の動きを見せて、続く2日目にはまくって白星を挙げ、在所57位という身ながら一気に初優勝を勝ち取った。
 「松崎さんが思い切り踏んでいたし、そのおかげで埼玉勢を内に封じることができた。松崎さんがこんなに頑張ってくれているのに、自分が優勝しなかったら申し訳ないと思って踏んだ。(まくってからの)カカりは良かったと思うし、3コーナーぐらいでは押し切れる感触はあった。(今シリーズを振り返って)自分のやりたいレースができたと思う。初日に岡部(伶音)さんに1/8車輪差で負けたのが悔しかったし、その気持ちがあったからこそ優勝できた。松崎さんが次も一緒に決勝に乗れたら、絶対に僕が前で頑張ります」

 竹野は「ルーキーシリーズ2023」四日市F2、松田昂己は「ルーキーシリーズ2023」松戸F2にそれぞれ出場予定。同期の中でいち早く優勝を手にしたルーキーが連続Vを達成するのか注目だ。

髙野航記者

2023年5月2日 21時43分

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