無観客で行われたグレードレース ~奈良競輪場~

photo-10652
photo-10653
平原康多
初日特選快勝後取材陣に囲まれてインタビューに応じる

 新型コロナウイルス感染症拡大防止を目的として、2月27日の開催より当面の間(2月27日~3月11日まで)全国の競輪場において、無観客での競輪開催を実施することになった。また競輪場、サテライトなどでも場外発売を行わない予定で、車券の発売は電話・インターネット投票(民間投票サイト含む)のみが購入可能という状況で開催が行われる。※今後においては事態の推移を踏まえて引き続き検討される。

 奈良競輪場では開設69周年記念『春日賞争覇戦』の初日が行われたが、売り上げは2億8264万3600円(重勝式含む)だった。前年は土曜日開催だったが、12億6449万7000円を売り上げており前年比22.3%となった。また電話・インターネット投票でも前年比85.8%となり、厳しい現状を目の当たりにした。

 初日特選を制した平原康多に無観客レースの感想を聞くと、「変なピリピリ感はなく、良い意味で入り過ぎずに走れるのは良いが、ファンの人は現場で見たいはず。選手はしっかりとやることをやってあと3走、頑張ります」と輪界を代表するS班としてシリーズを戦い抜く構えだ。

 レースでは初日に吉田拓矢と連係を外してしまったが自らまくって快勝。「初日は対処のしようがなかった。ああなったら自分でいくしかないと。最近は番手の競走が多くて、ああやって思いっきり踏み込んだのは久々で、刺激が入った。練習は自分でしっかりやっているので力を出し切れる。今日は良い方向に向いて発散できました」。

 当面の間は無観客開催で実施されるが、当サイトでは熱戦の様子が伝わるような選手の〝生の声〟をレポートしていきたい。

小山裕哉記者

2020年2月27日 18時50分

開催情報

ページトップへ