平原康多が圧巻の逃げ切りV ~松山競輪~

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平原康多
表彰式で優勝トロフィーを掲げる
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諸橋愛とハンドルの投げ合いを制す
松浦悠士とのS班対決を制す

 松山競輪開設70周年記念「金亀杯争覇戦(G3)」の決勝戦が3月15日(日)に行われ、S級S班の平原康多(埼玉・87期)が圧巻の逃げ切りで早くも今年2度目の記念制覇を遂げた。
 
 号砲がなると、守澤太志がポンと出て、平原を制してスタートを取り、根田空史を迎え入れる。レースは早くから動き、青板のバックで上昇した松浦が根田を押さえ、赤板過ぎに誘導を外して先頭に立つ。松浦はペースを落として別線の仕掛けを待つが、後方に下げた根田には仕掛ける素振りがなく、4番手に位置していた平原が、打鐘の2センターから仕掛けて松浦を叩き主導権を握る。平原が軽快に駆けると、最終バックでは諸橋愛が車間を空けて3番手に入っていた松浦の動きをけん制。そのまま直線を迎えると、粘る平原が車間を詰める勢いで迫る諸橋とのマッチレースを制した。
 
 表彰式終了後、取材陣のインタビューに応じ「今日は先行かなと思っていました。その時は諸橋さんとお互い死ぬ気で仕事をして頑張ろうと。8、9番手も考えてあるかなと思っていましたけど今日は先行するほうになりました。バックでは諸橋さんの優勝かなと思いましたけど、まさか逃げ切れるとは思わなかったですね。去年はフレームとか試行錯誤をしてお客さんにも迷惑をかけましたけど、それが今年に入って活きているんだと思います。ようやく自分の走りができてきたなという感じはありますね」とレースを振り返り、喜びを語ってくれた。

 松浦悠士(広島・98期)は平原の先行に屈して3着に終わり「経験値の差がでましたね。2センターくらいで根田(空史)さんがカマしてきたところに飛び付こうと思っていたんですけど、そこを平原さんに巧く仕掛けられた。中川(誠一郎)さんを早めにドカせればそのまま仕掛けられたんですけどね。いい経験になりましたし、また次のウィナーズカップで頑張ります」と敗因を分析し、ウィナーズカップでの巻き返しを誓った。

 また今シリーズも新型コロナウイルス感染症拡大防止のため無観客でおこなわれ、4日間の総売上は17億5487万2700円。目標金額の20億円を下回るかたちとなった。

及位然斗記者

2020年3月15日 16時45分

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