和田真久留が地元記念初V ~小田原記念~

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和田真久留
表彰式で賞金ボードを掲げる和田選手
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和田真久留
優勝トロフィーを手にガッツポーズ
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和田真久留
直線で中を踏み逃げる松井宏佑を1/2車輪交わした
郡司浩平が失格して波乱の結末に

 小田原競輪開設71周年記念『北条早雲杯争奪戦』は8月30日(日)に最終日を迎えた。連日の激戦を勝ち抜いた7名による決勝戦は最終9レースで行われ、地元ラインの3番手を回った和田真久留(神奈川・99期)が直線で突き抜けて、嬉しい地元記念初優勝をつかんだ。

 レースは初手で地元勢(松井宏佑-郡司浩平-和田真久留)が正攻法に構え、中団に吉澤純平(茨城・101期)と佐藤慎太郎(福島・78期)、6番手に松浦悠士(広島・98期)と東口善朋(和歌山・85期)が陣取る。青板で松浦が上昇すると、郡司浩平(神奈川・99期)の横で止まり両者で併走になった。赤板手前から松井宏佑(神奈川・113期)が徐々にペースを上げて主導権を奪うと、最終ホームでは郡司が番手を守り切る。前団がもつれたこともあり、吉澤のまくりが決まるかと思われたが、郡司の強烈なブロックを受けて失速。煽りを受けた佐藤慎太郎(福島・78期)は落車し、郡司はこの動きで失格となった。快調に飛ばした松井が逃げ粘るも、地元の3番手で脚を温存していた和田真久留(神奈川・99期)が直線で中コースを鮮やかに突き抜けた。
 
 「まったく想定していない展開できつかったですね。今日は我を出さず3番手の仕事に徹しようと思っていました。もう全て松井に任せていたので。3人で決まれば良かったですけど、浩平が失格になってしまったので残念ですね…。アクシデントもありましたし。(郡司浩平の連覇が途絶えてしまったが地元から優勝者が出たことについては)自分だけじゃなくて神奈川勢で勝ち続けられるように、層の厚みで戦っていきたいですし、自分もその中にいられるように」
 
 逃げて2着に逃げ粘った松井の先行力はシリーズを通して目を引いた。
 「来るのが遅ければ突っ張って、早ければ引いて自分のダッシュを生かした仕掛けをしようと思っていましたけど、郡司さんの所で止まったので。3人全員でとはいかなかったですけど、真久留さんが優勝で良かった。今開催は結構良い走りができたと思うので共同杯も決勝に乗れるように頑張りたい」

 強力な地元ラインに抵抗すべく総力戦で挑んだ4着入線の松浦が3着に繰り上がった。
 「地元勢が前を取ってあの並びになった時点で(松井の)番手も考えていました。松井君が引くかなって思ったので叩こうとしたら(赤板前の)4コーナーから結構踏んだので。相手が地元なのでいくなら外からって決めていたので。飛び付きは考えていませんでしたね。気を使って負けるのは違うと思うし、自分の立場上、車券に貢献しないといけないと思って勝負しにいきました。これが正解かはわからないですけど、やるべきことはできたと思う」
 

細川和輝記者

2020年8月30日 16時50分

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