保科千春がパワー全開 ~宇都宮ミッドナイト~
9月10日初日の絶好調の保科千春が断然の本命だ。5月平からは、9月京王閣まで8場所連続で優参中で、優勝も3回と文句なしの近況。今シリーズも積極的に仕掛けて別線を完封する。保科には佐藤愼太郎がしっかりマーク。こちらも降級後はVこそないが、オール優参を果たしていて堅調。保科を好アシストから初Vを目指す。
敵陣は厳しいが、市川健太、小宮剛の東京82期コンビが相手か。若手に前を任せる場面も増えてきた市川だが、まだまだタテ脚も健在。当所では好成績も残しているし、緩んだタイミングを逃さず仕掛けていければ一発ある。また、関東では山口貴弘、佐藤学の地元勢も見逃せない。
南関勢は機動型が手薄だが、点数最上位の春日勇人や、深澤伸介は最終的に好位あれば浮上も。
昨年は1年間低迷し、降級の前期も当初は大きな着が目立った保科だったが、阿部英光(89期)にハッパを掛けられて3月くらいから一緒に練習をするようになってV字回復。6月弥彦ミッドナイトで3年半ぶりの優勝を飾ると、同月青森も連覇、さらに8月前橋も優勝と物凄い勢いだ。S級では人の後ろを回るレースも多かったのが、“風が強い中でも街道練習しているので、仕掛けてしまえば何とかなる”と今は仕掛けも超積極的。A級屈指の機動力で、出切ってしまえば強烈な掛かりで敵の反撃は許さない。番手の選手にVをプレゼントするレースも少なくないが、今回は別線の自力がやや手薄と条件的に恵まれて押し切りが有望だ。
チャレンジは、勝負強さを買って佐々木眞也から。佐々木は7月小田原、8月西武園ミッドナイトを連覇中と波に乗った。小田原は、今回も顔が合う成清龍之介、戸邉捺希との対戦だったが、戸邉の逃げに対し、上手く中団をキープすると、後方から先に巻き返した成清の仕掛けを追ってゴール前で逆転してみせた。西武園は前々戦で、山田雄を出させての番手飛び付きでV奪取。養成所の頃から父の龍也(57期・引退)や兄の龍(109期)譲りのレースセンスの良さは光っていた。脚力的にはまだ発展途上で、ここも総合力の高さを示していきたいところだ。うまく自分からレースを動かして有利な態勢を作って3連覇を達成するか。
もちろん、成清、戸邉のタテ攻撃を重視してもいい。成清は本格デビュー戦の7月四日市ミッドナイトを優勝。その後は小田原、8月弥彦ミッドナイトと戸邉との対戦が続き、小田原は前記の通り戸邉の逃げをまくり、弥彦の決勝は逆に逃げて戸邉にまくられと痛み分けの結果ながら先行基本の積極策で在所10位の実力は示している。一方の戸邉も優勝こそないが、ルーキーシリーズから着をまとめて存在をアピールし、本格デビュー後も順調。三つどもえの争いを制して初V達成も期待できる。
2020年9月9日 16時23分
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選手詳細データ
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保科千春 選手宮城・100期
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佐々木眞也 選手神奈川・117期