1・2班戦初戦の青柳靖起に注目 ~高知ミッドナイト~

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青柳靖起
117期卒記チャンプの実力を披露
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兼本将太
谷元奎心と互いに特班を懸けて勝負
チャレンジでは117期両者が特班懸けて激突

 11月25日からの高知ミッドナイトは、新鋭・青柳靖起の追加参戦で俄然、目が離せない一戦となった。本命にはその青柳を抜擢したい。飛び抜けた機動型は見当たらないだけに、存分にパワーを発揮できる。当所は10月のミッドナイト開催で走ったばかりで、バンクの特性をつかんでいるのもプラスポイントとなろう。高比良豪、屋良朝春の援護を受けて快速カマシ、まくりを決める。
 磯島成介に期待する手も。今期から1・2班戦を走っていて、優勝こそないが、無傷での優参が増えてきている。競走得点もS級昇級のボーダーまで上げてきてモチベーションは非常に高い。地脚タイプでスピードに乗ってしまえば止まらない。チャレンジ時代からやや詰めの甘さはあるが、力のある同型が少ない今回は初優勝のチャンスだ。
 降級の今期2Vの田中勇二や、9月小倉ミッドナイトで晝田宗を利して町田太らに優勝した藤田昌宏は、久樹克門の機動力が頼り。ただ、久樹は10月高松の失格からやや乱調気味だ。
 11月立川で地元作戦を実らせて優勝した市川健太も気を良くしての参戦となる。相手次第の組み立てで自力も健在だけに、一発が侮れない。

 ここが特班初戦となる青柳は117期の卒業記念レース覇者で在所成績は6位のエリート。養成所の3回目の記録会でゴールデンキャップを獲得し、T教場にも所属したスピード、ダッシュはレベルが違う。病気で2カ月の長期欠場があってライバル達には遅れを取ったが、チャレンジを18戦17勝で卒業した実力はこの1・2班戦から試されよう。“九州を代表する自力型を目指す”との大志を抱いており、自分の競走がしっかりできれば、今回の対戦相手も敵ではないのでは。1・2班戦初戦からスケールの大きい走りで圧倒して波に乗り、そのままS級まで突っ走りたい。それだけの選手だ。

 チャレンジ戦も必見。兼本将太、谷元奎心が特班を懸けて登場する。まずは兼本。本デビューから4連続で準Vが続いていたが、9月小倉ミッドナイトで同期の踏み合いを力強くまくってV。その後、10月松山、11月久留米を連続完全優勝してこのシリーズに臨む。“力は付いてきていると思うし、ちょっとずつレースも覚えてきています。自分から動くことを意識して走りたいですね”。同期の同県勢はすでに4人が特班している。本デビューから一度も連を外していない兼本も4人に力は劣っていない。12月広島レインボーカップへの出場も決まっているが、置いていかれないように、ここでしっかり特班を決めたい。谷元は強敵だが、先行でもまくりでも、グイグイ掛かっていく強靭な地脚で黙らせる。
 対する谷元もレースに慣れて成績はうなぎ上りだ。11月に入って小田原、高松と連続完全優勝して兼本と同じ土俵で戦うこととなった。長くトップスピードを維持できることがセールスポイントで、10月別府ミッドナイトの準決では現に兼本の先行をまくって勝っている。“集中するところで全力を出し切れば勝てると思う。高知は中3日になりますが、絶対に9連勝して特班したいです”。ここも組み立て次第では谷元の方が特班を決めることとなろう。

権田浩一記者

2020年11月23日 17時42分

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