初日特選は守澤太志が制す ~函館競輪場~

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守澤太志
初日特選でシャープな伸びを披露
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松浦悠士
ダービー王として二次予選は人気に応えたい
二次予選は負けられない松浦悠士

 5月15日に函館競輪場で開設71周年記念「五稜郭杯争奪戦(G3)」がスタートした。初日のメイン、特選では、ゴールデンウイークに行われたダービーを制した松浦悠士をはじめ、豪華メンバーが集まり北の大地で激突した。
 レースは松本貴治を制した高橋晋也が敢然と風を切るが、大阪コンビがまくって両者でのゴール勝負に思われた。が、坂口晃輔を張って直線で外に持ち出した守澤太志が、最後のハンドル投げでもうひと伸び。稲川翔をタイヤ分だけとらえて勝ち星を挙げた。
 「(高橋)晋也君も頑張ってくれて、(佐藤)慎太郎さんもいい仕事をしてくれた。そのおかげで自分が伸びたのかなと。このメンバーで1着を取れたのは自信になるし、(踏んでる感じも)悪くない」と、地元地区の記念シリーズで上々の滑り出し。「ダービーは情けない走りが続いたので良くなかった」。二次予選敗退で悔いが残るダービーだっただけに、今シリーズは自らを奮い立たせる。16日、2日目の11レースは、初日に3番手を固めた高橋の番手。伊豆で練習をともにする高橋とはダービーの最終日にワンツーも、二次予選ではさばかれて連結を外した。ここは3番手が地元の大森慶一とあって、重圧もかかる番手回り。北日本ライン3人での上位独占は、守澤にかかっている。

 一方、ダービー王となり、今年の獲得賞金もただひとり1億円を優に超えた松浦悠士は、古性優作との接触もあり、人気に応えることができなかった。ただ、「今日の感触は日本選手権より良かった」と、ダービー以上の手応えはつかんでいる。ラインの先頭で自力勝負となった二次予選の12レース。人気集中も明らかで、ここを落とすわけにはいかない。

竹内祥郎記者

2021年5月15日 19時38分

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