地元勢が奮闘 ~福井競輪場~

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清水剛志
久しぶりのS級戦でいきなり結果を出した
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脇本勇希
GI初出場が決まり、モチベーションが上がっている
6人全員が二次予選進出

 福井競輪開設71周年記念「不死鳥杯」が7月8日に幕を開けた。地元勢は開催直前に野原雅也(福井・103期)が欠場したものの、参加した6名が一致団結。全員が二次予選進出を決めた。

 オープニングレースは同期の北川大五郎(大阪・103期)の先行に乗った清水剛志(福井・103期)が鋭く追い込んで快勝。地元記念のオープニングレース1番車で1着という最高のスタートを切った。
 「地元の一番手で役不足かなって感じていたんですけど、逆に開き直って楽しんで走ろうと思ったのが良かったみたいです。地元記念は初出場なんですが、北川君のおかげですね。いきなり1着が取れてうれしいです」
 2年ぶりにS級に返り咲いた今期は気持ちが違う。結果を出すために、しっかり準備もしてきた。
 「前のS級はただ行くだけって感じでしたけど、逆にそれでラインにも迷惑をかけてました。その頃よりは力もついてきていると思うし、前期のA級はS級を見すえてしっかり走れました。自分の持ち味、脚質も分かってきたので、今期はしっかり考えて走ろうと思っています。先行もありで、何でもやっていくつもりです」
 2日目の二次予選の6レースは藤井栄二(兵庫・99期)、松岡健介(兵庫・87期)の兵庫コンビの後位で近畿ラインを固める。「ラインの3番手を回るのは初めてですね。できることを精いっぱいやるつもり。勉強だと思って集中して走ります」。しっかり勝ち上がって、2日目も地元勢に流れを呼び込む。

 初日の7R、8Rは悪天候のため中止となり、9Rは発走予定時刻から15分遅れてレース再開。前受けの脇本勇希(福井・115期)が山本直(岡山・101期)を突っ張って先行。村田雅一(兵庫・90期)とワンツーこそならなかったが、3着に粘り込んだ。
 「最初から突っ張ろうと思ってました。ペースで行けた感じはあったんですけど、2周行ってますからね。踏めていたんですが、最後はタレました。これで村田さんとワンツーなら完璧でしたね。今回の地元記念はもちろん大事なんですが、来月のオールスターが決まって、そっちのほうにも気持ちがいってます。このままでは通用しないと思っているので、そこにつながる走りをしたいと思っています」
 二次予選10レースは近畿ライン3車。格上の古性優作(大阪・100期)の前でしっかり主導権を取って粘り込む。

笠原裕明記者

2021年7月8日 19時24分

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